カワサキ「Z BEV」特徴

Kawasaki Z BEV
プロトタイプ
EV化でマフラーがない分、サイドビューは非常にスッキリした印象。シュラウドの絶妙な形状でバッテリーの大きさを感じさせない。
ストリートが良く似合うEVネイキッドスポーツ
ニンジャ BEVと同時発表された、ネイキッド版のEVであるZ EV。鈴鹿8耐の前夜祭で、カワサキがデモランを行なったマシンのうちの1台である。フルカウル版のニンジャ BEVと同様に、このモデルも欧州のA1免許を対象としたEVスポーツバイクである。
ガソリンエンジンモデルのニンジャ250とZ250の関係と同様に、このZ EVはニンジャEVのネイキッド版で、モーター、バッテリー、シャシーなどはニンジャEVと共通のようだ。
サイズ的には欧州で発売しているネイキッドのZ125と同等だが、フロントマスクやテールカウルなどの外装は、兄貴分となるZ250譲りのデザインを採用している。ニンジャ同様、ギアを持たないAT仕様で、ダッシュ力が必要な際に便利な「eブースト」機能も備えている模様。市販は2023年からの予定だ。
カワサキ「Z BEV」注目ポイント

すっきりしたリアビュー。ダミータンクの部分は開閉可能な構造に見え、ここを外すと充電ソケットが用意されている可能性がある。

いわゆる通常のミッションは使用せず、モーターからカウンターギアを介してチェーンでリアホイールを駆動。主力は11kW相当。

バッテリー容量は最大3.0kWhで、重さ12kgの着脱式ユニットを2個搭載。基本的にシティユースに絞った分、航続距離は短めに設定される模様。

フロントホイールやフォーク、ブレーキはZ125と同タイプ。装着タイヤもIRCのロードウィナーで、サイズはZ125と同じ100/80-17。

サスやスイングアームもZ125と同様。カウンターギアを介したチェーン駆動なので、リアまわりも既存のモデルのものを使用できる。

フロントマスクやLEDヘッドライトはZ250譲り。Zシリーズの「Sugomiデザイン」を継承する精悍な顔つきを演出している。

フロントマスク同様、シュラウドの形状もZ250を思わせるデザインとなる。中央に描かれるのは、カワサキ独自の「グリーンパワー」マーク。

シートはセパレート式で、座面の形状はZ250と同様に見える。タンデムシートも同じくZ250と同様のものを採用している。

テールランプやカウル、LEDウインカー、ナンバーステーなどはZ250と同じタイプ。タンデムシートの着脱も可能となっている。
カワサキ「Z BEV」公式動画・写真
【公式動画】Kawasaki Carbon Neutrality | Go With Green Power | EV, HEV and Hydrogen
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