エンジン型式も価格もまったく異なる2台の250ネイキッドスポーツだが、それぞれのメーカーで250ccギア付きバイクのエントリーモデルという位置付けは共通している。似ても似つかぬ2台のバイクを、これまた身長も体型も異なるふたりのテスターが比較！
文：横田和彦、ノア セレン／写真：関野 温
文：横田和彦、ノア セレン／写真：関野 温
MT-25 VS ジクサー250｜総合評価
一日走りまわって分かった、ジグサー250とMT-25の魅力とは？
ノア セレンのファイナルジャッジ
甲乙つけがたいけれど、価格でジクサー250！
MT-25は間違いなく「良いバイク」だけど、ハンドリングも180°クランクももう知り尽くした感があったため、スタイリング以外では新鮮さは感じられなかった。対するジクサー250はスズキらしい実用的なフィーリングと荒削りではあるもののモダンなスポーツ性も持っていて、このクラスに新提案をしていると感じる。それでもMT-25の洗練された感じを見ると心が揺らぐ…が！ 価格が15万円も違う!? だったらジクサー250にして、15万円分カスタムやウェアに使いたい、という人も多いんじゃないかな。MT-25は経験豊富な大人のアガリバイク、ジクサー250は若者向け、というイメージかな。
横田和彦のファイナルジャッジ
瞬発力と安定感のせめぎ合い！ 今回はMT-25かな
性格が大きく異なる2台で丸一日、同じステージを走った。そこでの印象を述べるならば「ダイレクトにヤンチャ感が伝わってくるジクサー250」と「落ち着きの中に高い潜在能力を秘めたMT-25」といったところか。ジクサー250のアクセルを開けた瞬間から湧き出るイケイケ感は、個人的にはかなり好き。油冷という響きやコスパも素晴らしい。またMT-25の高回転まで伸びていくエンジン特性や品のある挙動も好感が持てる。どちらか1台を選ぶのはなかなか難しいぞ。しばらく眺めて今回はMT-25かなと思った。理由は戦闘機みたいなエアインテークの形状やカラーリングが所有欲をくすぐったから。完全に個人的な趣味である。それくらい2台の個性は優劣をつけ難かった！
文：横田和彦、ノア セレン／写真：関野 温
