スズキが2023年3月に新発売したミドルスポーツ「GSX-8S」。無駄を排したミニマルで個性的なフォルムに、Vストローム800DEと共通の新設計パラツインエンジンを搭載する力作だ。人気モデルがひしめく激戦区に投入されるスズキの意欲作の実力を強力なライバル、ヤマハ「MT-07」と比較して検証しよう。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、柴田直行

スズキ「GSX-8S」vs ヤマハ「MT-07」ライポジ・足つき比較

GSX-8S

シート高:810mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

画像1: スズキ「GSX-8S」vs ヤマハ「MT-07」ライポジ・足つき比較

車体がスリムなのと、着座位置に自由度が高いので小柄なライダーでもホールドしやすく、足つき性も非常にいい。自然な前傾姿勢にまとまっており、車格の割には膝にゆとりがあってリラックスできるライディングポジションだ。


MT-07

シート高:805mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

画像2: スズキ「GSX-8S」vs ヤマハ「MT-07」ライポジ・足つき比較

小柄な車格の割には体格差に自由度があるが、身長175cmほどのライダーにはいくらか膝の曲がりがきつめ。椅子に座ったような起き気味の姿勢だ。足つきは非常に良く、車体がスリムで、タンクもホールドしやすい。

並べて比較

GSX-8S

画像3: 【比較】スズキ「GSX-8S」VSヤマハ「MT-07」|2気筒スポーツネイキッド真っ向勝負! それぞれの走行性能や特徴を徹底解説

MT-07

画像5: 【比較】スズキ「GSX-8S」VSヤマハ「MT-07」|2気筒スポーツネイキッド真っ向勝負! それぞれの走行性能や特徴を徹底解説

スズキ「GSX-8S」vs ヤマハ「MT-07」装備比較

GSX-8S

画像: 新設計の270度パラレルツインユニットは80PS。ユニークな2軸1次バランサー方式を採用し、スムーズなフィーリングを実現。

新設計の270度パラレルツインユニットは80PS。ユニークな2軸1次バランサー方式を採用し、スムーズなフィーリングを実現。

画像: 専用設計のショートマフラーはサブチャンバーを設けてサイレンサーを小型化。スリムな車体を活かすレイアウトとしている。

専用設計のショートマフラーはサブチャンバーを設けてサイレンサーを小型化。スリムな車体を活かすレイアウトとしている。

画像: KYB製の倒立フォークはストローク量130mm。ホイールは新デザインで、ブレーキはΦ310mmディスクを採用。タイヤはダンロップ製。

KYB製の倒立フォークはストローク量130mm。ホイールは新デザインで、ブレーキはΦ310mmディスクを採用。タイヤはダンロップ製。

画像: アルミ製のスイングアームは専用デザインの新作。リアサスはリンク式で、ショックユニットはKYB製。プリロード調整が可能だ。

アルミ製のスイングアームは専用デザインの新作。リアサスはリンク式で、ショックユニットはKYB製。プリロード調整が可能だ。

画像: 強い個性を主張するマスク。ヘッドライトはモノフォーカスLEDを使用した縦2眼ユニットで、下部の左右にLEDポジションを設置。

強い個性を主張するマスク。ヘッドライトはモノフォーカスLEDを使用した縦2眼ユニットで、下部の左右にLEDポジションを設置。

画像: 5インチカラーTFTメーターを採用。パワーモード切り換えのSDMSは3モードから選択可能で、トラクションコントロールは3モード+OFFの4段階が選べる。

5インチカラーTFTメーターを採用。パワーモード切り換えのSDMSは3モードから選択可能で、トラクションコントロールは3モード+OFFの4段階が選べる。

画像: 滑りにくい表皮のシートはセパレートタイプ。シート高は810mmだが、前方を絶妙に絞り込んだ形状として足つき性にも配慮。

滑りにくい表皮のシートはセパレートタイプ。シート高は810mmだが、前方を絶妙に絞り込んだ形状として足つき性にも配慮。

画像: シート下のスペースは小さく、ETC車載器が収まる程度。タンデムシートの裏面には収納式のフックも備わっている。

シート下のスペースは小さく、ETC車載器が収まる程度。タンデムシートの裏面には収納式のフックも備わっている。

画像: テールランプとリアウインカーはナンバーステー直上にレイアウト。テールはLEDだが、前後ウインカーは電球タイプを採用。

テールランプとリアウインカーはナンバーステー直上にレイアウト。テールはLEDだが、前後ウインカーは電球タイプを採用。


MT-07

画像: 688ccのCP2エンジンは、吸排気のセッティングを煮詰め、ECUも変更して低中域のレスポンスをよりリニアにしている。

688ccのCP2エンジンは、吸排気のセッティングを煮詰め、ECUも変更して低中域のレスポンスをよりリニアにしている。

画像: 2into1タイプのエキゾーストはサブチャンバーをエンジン下に備える。コンパクトなサイレンサーは車体のスリム化に貢献。

2into1タイプのエキゾーストはサブチャンバーをエンジン下に備える。コンパクトなサイレンサーは車体のスリム化に貢献。

画像: フロントディスクを大径化、リアもMT-09と同じものを採用し、制動力が引き上げられた。装着タイヤはミシュラン製。

フロントディスクを大径化、リアもMT-09と同じものを採用し、制動力が引き上げられた。装着タイヤはミシュラン製。

画像: リアのスイングアームは左右非対称。リアブレーキにはMT-09と同タイプのものが採用され、制動力も向上している。

リアのスイングアームは左右非対称。リアブレーキにはMT-09と同タイプのものが採用され、制動力も向上している。

画像: LEDプロジェクターヘッドライトと「Y」の字をかたどったポジションランプがインパクトあるフロントマスクを形成する。

LEDプロジェクターヘッドライトと「Y」の字をかたどったポジションランプがインパクトあるフロントマスクを形成する。

画像: ハンドルセンターにマウントされるデジタルメーターは細長いレイアウトだが、サイズは十分に大きく見やすい。反転表示の液晶は視認性にも優れたものだ。

ハンドルセンターにマウントされるデジタルメーターは細長いレイアウトだが、サイズは十分に大きく見やすい。反転表示の液晶は視認性にも優れたものだ。

画像: シートはセパレートタイプ。フラットで広い座面形状を採用しているが、絶妙に前端を絞り込んでいて足つきは良好。

シートはセパレートタイプ。フラットで広い座面形状を採用しているが、絶妙に前端を絞り込んでいて足つきは良好。

画像: テールカウルが非常にコンパクトなため、タンデムシート下のスペースは限られたもの。車載工具程度は収納可能だ。

テールカウルが非常にコンパクトなため、タンデムシート下のスペースは限られたもの。車載工具程度は収納可能だ。

画像: 絞り込まれたテールカウルに沿ったテールランプはLEDを採用。前後ウインカーは細身のデザインで、こちらもLEDを使用する。

絞り込まれたテールカウルに沿ったテールランプはLEDを採用。前後ウインカーは細身のデザインで、こちらもLEDを使用する。

スズキ「GSX-8S」vs ヤマハ「MT-07」主なスペック・価格比較

GSX-8SMT-07
税込価格106万7000円83万6000円
全長×全幅×全高2115×775×1105mm2085×780×1105mm
ホイールベース1465mm1400mm
最低地上高145mm140mm
シート高810mm805mm
車両重量202kg184kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量775cc688cc
ボア×ストローク84.0×70.0mm80.0×68.5mm
圧縮比12.811.5
最高出力80PS/8500rpm73PS/8750rpm
最大トルク7.7kgf・m/6800rpm6.8kgf・m/6500rpm
燃料タンク容量14L13L
変速機形式6速リターン6速リターン
キャスター角25°24°50′
トレール量104mm90mm
タイヤサイズ前・後120/70ZR17・180/55ZR17120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ前・後Φ310mmダブルディスク・Φ240mmディスクΦ298mmダブルディスク・Φ245mmディスク

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    ヤマハ MT-07
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    スズキ GSX-8S
    51
    472
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文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、柴田直行

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