ストリートファイターの利点を高めつつ不足はカバー
多くのFRP/カーボンパーツを展開するマジカルレーシングが現行MT-09/SP用に展開を始めた“ストリートボディワーク”。その各パーツ(一部は撮影時点でのプロトタイプ)を装着したSPベースのデモ車両だ。アッパーカウルにNK-1ミラー、前後フェンダーなど、見ていくほどに多くのパーツが作られたことが分かる。どんなコンセプトだろう。
「まずアッパーカウルは走行時のライダーへの負担が減らせるように風防効果を持たせるのはもちろん、ドレスアップ効果にも配慮しました。ストリートファイターのMT-09のヘッドライトまわりに迫力を加えてやるようにです」と、同社広報担当の久保さん。外観のミニマル化が高まったMT-09のフェイスに存在感を補い、精悍さも増す。
「ほかの部分ではプロテクト効果を充実させています。ラジエーターシュラウドやスイングアームカバーはそうしたもので、タンクサイドパッドも同様です。フロントフェンダーはフロントフォークのインナーチューブもカバーして整流性も高めますし、アンダーカウルも整流性をアップ。リヤフェンダーは従来の当社製品同様に純正よりも延長して、泥はね抑止性も高めます」
ひとつひとつがしっかりと機能もルックスも高めていて、かなり魅力的なパーツ構成となっている。マジカルレーシングがこのところ力を入れているキャリパークーリングダクトも専用設計で用意され、話を聞いていくに連れ、どれを付けるか迷うほどになってくる。
「すべて付けてもらうとパッケージとしてもかなり格好良くなりますが、このMT-09の場合は、どれかひとつのパーツを付けることでも、車両にかなり締まった雰囲気が出るようにしています。それもあって、選択肢を増やせるようにラインナップも多くなっているんです」とも久保さん。
アッパーカウルに関してはフロントエッジの両サイドにLEDウインカーにビルトインしたタイプも開発が進み、撮影後に「アッパーカウル LEDビルトインタイプ」としてラインナップに加わった。さらにタンクエンドパッドも加わり、MT-09オーナーからのうれしい悲鳴が聞こえてきそうでもある。
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Detailed Description 詳細説明
正面からのルックスも精悍なアッパーカウル(4万2900〜6万500円。スクリーンは写真のスーパーコート、ほかスモーク/クリアを設定)。アッパーカウル LEDビルトインタイプ(7万4800〜9万5700円)はヘッドライトより少し上の両サイド近くにウインカーを配置し、被視認性を高める。ミラーはマジカルレーシングNK-1ミラー・タイプ4ヘッド(写真は綾織りカーボン製/スーパーロングエルボステム仕様)だ。
燃料タンク左右にはタンクサイドパッド(1万6500〜2万4200円)を装着。ライダー側に付くタンクエンドパッド(1万6500〜2万4200円)も後に追加された。
リヤには純正ウインカーが使えるフェンダーレスキット(2万900〜2万8600円。汎用リフレクターは別売り)を備え、シャープ感を高めている。
ラジエターサイドに付けてプロテクト効果を高めるラジエターシュラウド(2万900〜2万7500円)。ここで装着しているのは純正ウインカーが取り付け可能な穴空きタイプ。「アッパーカウル LEDウインカービルトインタイプ」の装着に合わせた「ラジエターシュラウド(ウインカー穴なし)」もラインナップされている。2万900〜2万7500円。各部スライダーはベビーフェイス製を装着した。
フロントフェンダー(左上、3万1900〜4万4000円)はフォークガード一体形状としてフロントフォークインナーチューブも保護する。
車種専用設計のキャリパークーリングダクト(右上、3万3000〜4万5100円)は同社製フロントフェンダーとの同時装着が可能だ。
チェーンガード一体形状で、純正より大幅延長して整流性や泥はね抑止性を高めたリヤフェンダー(3万800〜4万1800円)も実用的なアイテム。
スイングアームカバー(3万800〜4万1800円)もプロテクション性の向上やルックスアップに使いたくなるパーツだ。MT-09/SPオーナーはぜひ注目を。