RZ250が衝撃をもって迎えられた翌年、今度は排気量をアップしたRZ350が登場。2ストらしい、強烈な伸びのあるパワーと軽量な車体で、当時の大型車と互角に渡り合えるパフォーマンスを発揮し「ナナハンキラー」と呼ばれるのである。

ヤマハ「RZ350」特徴

画像: YAMAHA RZ350 1981-1983年 総排気量:347cc エンジン形式:水冷2ストピストンリードバルブ並列2気筒 シート高:785mm 車両重量:143kg(乾燥)

YAMAHA RZ350
1981-1983年

総排気量:347cc
エンジン形式:水冷2ストピストンリードバルブ並列2気筒
シート高:785mm
車両重量:143kg(乾燥)

大型車と互角の走りで鮮烈な印象を残した

2ストロークスポーツの集大成として、当時の最新テクノロジーを詰め込んで登場したRZ250は空前の大ヒットを記録。翌年にはヨーロッパ向けモデルのRD350LCを国内向けとしたRZ350が追加された。

エンジンはボア径を10mm拡大し、排気量を347ccまでアップさせ45PSを発揮。250よりも低中回転域で力強く街乗りが楽なうえ、高回転域ではより伸びやかで強烈なパワー特性を備えていた。乾燥重量はわずか143kgで、パワーウエイトレシオも250の3.97kg/PSから3.1kg/PSに向上。

400ccクラスだけでなく、そのひとクラス上の大型クラスのマシンと互角のパフォーマンスを発揮したことから海外では「ポケットロケット」、国内では「ナナハンキラー」の異名を取る。車検制度の関係で販売は伸び悩んだが、当時の若者に与えたインパクトは強烈だった。

画像: プラス100ccが生んだ高性能 写真はRZ350のカタログの中を開いたところ。疾走感あるマシンのスタジオ写真が表紙だったRZ250とは対照的に、こちらの表紙は早朝の都会のビル街で佇むRZ350の写真を配した、落ち着いたムードのもの。だが、中のキャッチコピーでは高らかに最高出力45PSを謳っており、ヤマハのRZに対する自信をうかがわせる内容だった。ちなみに、RZ250には「R」が登場するが、この350は国内では登場せず、カウル付きのRRまでそのままだった。

プラス100ccが生んだ高性能

写真はRZ350のカタログの中を開いたところ。疾走感あるマシンのスタジオ写真が表紙だったRZ250とは対照的に、こちらの表紙は早朝の都会のビル街で佇むRZ350の写真を配した、落ち着いたムードのもの。だが、中のキャッチコピーでは高らかに最高出力45PSを謳っており、ヤマハのRZに対する自信をうかがわせる内容だった。ちなみに、RZ250には「R」が登場するが、この350は国内では登場せず、カウル付きのRRまでそのままだった。

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