1979年にZ4000FXが爆発的にヒットしたカワサキだったが、その後続々と登場するライバルの攻勢を受け、矢継ぎ早に後継モデルを投入していくことになる。このGPz400もそんな1台。空冷Zの最終世代を飾るスポーツモデルだ。
文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝
文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝
カワサキ「GPz400」特徴
大型カウルを採用するも、わずか8か月の短命に
1979年に登場し、熱狂を持って迎えられたZ400FXだったが、その後に続々と商品性を高めたライバル車が登場。1981年にホンダCBX400Fが発売と同時に大ヒットし、カワサキは「次の一手」を繰り出さざるを得ない状況にあった。そうして誕生した後継モデルがZ400GP。Z1000Rを思わせる角形デザインを採用し、パワーも5PSアップの48PSとなったが、ライバルの進化速度の速さが凄まじく、短期間で後継モデル・GPz400を投入することになる。
最大の特徴は大型のハーフカウルで、フロントからタンク、テールカウルへとつながる流麗なデザインが目を惹いた。エンジンはショートストローク化によって高回転化を果たし、パワーは51PSに。さらに8カ月後にはライバル車の高性能化に対抗して54PSまで引き上げたGPZ400Fへと進化した。