外装やステムも変更し全体のイメージも一新する
オーリンズサスペンションの日本扱い元であるラボ・カロッツェリア(http://ohlins.czj.jp/)。この車両は’23年東京モーターサイクルショーの同社ブースに展示されたもの。同ブースには国産ベースではHayabusa、GSX-R1000RとこのKZ1000の3台のブライトロジック製作車が並んだが、これはそのKZ1000だ。
「オーリンズサスペンション装着展示車両の毎回のテーマは、“正立フォークとツインショック”、それから“倒立フォークとモノショック”の組み合わせ。このKZ1000は前者で、ほかの2台が後者でした。ただし、オーリンズサスが付いていれば何でもいいというわけでもなくて、サスペンション本体は展示時点で市販中のものを、その状態(本体無加工)で使うんです。サスペンションメーカーのデモ車ですし」とブライトロジック・竹中さん。しかもデモ車と言いながら、そこは同店のこと。もうひと味があった。
「元々この車両は販売用に作っていて、’23年の年明けに完成していたんです。18インチ仕様に似合う細身のフロントフォークを使っていて、外装もオールブラックの仕立て。エンジンもフルに組み直して、電装も足まわりも、付いているパーツはすべて新品という状態だったんです。それが完成したあとで、今回のショー(’23年3月末)に向けて作り直したんです。フロントフォークは今販売しているオーリンズはφ43mmだからそれに合わせたステムを新たに作って、合わせてウインカーもショートステー仕様に変えています。外装ももう1回、青タイガーパターンで塗り直しました」
同店の販売用組み立て車の内容(コンプリート車両と考えるといいだろう)を知っていれば、このサスペンション換装前の状態も、フルに手が入った新車並みと分かるはずだ。その新車状態に改めての仕様変更が行われて、スマートでいて骨太なφ43mm&18インチ仕様の新コンプリートとなったわけだ。なお、展示時点で車両はこの状態で販売可能とのことだった。ブライトロジックではこのような車両を折に触れ製作し、ブログ等でも購入希望者を募っている。気になるなら早めに問い合わせすることを勧めておこう。
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!
Detailed Description 詳細説明
元々細身のフロントフォーク(新品/セットアップ済み)で完成していた状態から、オーリンズφ43mmフォーク化にあたりステアリングステムを改めて新作。メーターは純正で、低めのハンドルバーにはブレンボRMCマスター、dominoクラッチレバーを備える。
燃料タンクはZ1で、外装はブラック塗装したものを青タイガーに再塗装している。シートは純正ルックで足着きを向上させ、腰もある設定だ。
エンジンはフル組み直しされワイセコ鍛造ピストンで1015から1073ccに。電装はウオタニSP2、キャブレターはTMR-MJNで排気系はブライトロジック4-1。スプロケットカバーはPMCでさらに内側にカーボンカバーを追加して、見た目のスマートさをより高めるようにしている。
フロントフォークはオーリンズRWUで、AP CP2696対向2ピストンキャリパーをオリジナルサポートでアキシャルマウント。ディスクはサンスターだ。
リヤショックはZ系用オーリンズ・ブラックラインのKA163。リヤブレーキはAP CP2696キャリパーにサンスターディスクの組み合わせ。
ステップと角鉄スイングアームはブライトロジック・Zでも使用率の高いモリワキ製で、ホイールはMAGTAN JB1の2.75-18/4.50-18サイズを履く。ドライブチェーンはRKの530XXWを使う。