文:ノア セレン、横田和彦/写真:関野 温
XSR900 VS ストリートトリプル765R|装備比較
あると嬉しい快適装備。使い勝手を確認
使い勝手の良いパーツもあれば、デザイン性を強く主張するパーツも多く見受けられる。とくにバックミラーとシート形状は、それぞれの方向性の違いを強く示している。
ハンドル幅
ミラーの方が張り出している!
ストリートトリプル765Rは、オーソドックスな位置にミラーがありバーエンドよりもミラーの位置が外側。そのため後方視認性は良好だ。最近流行りのバーエンドミラーを採用したXSR900。シルエットが低くまとまっているのは良いが、「視線の移動量が多く瞬時に見えない」「すり抜けしにくい」とテスター2人からは不満の声も…2人の感覚が古いのか?
XSR900
ストリートトリプル 765R
並べて比較
シート
時代が違うスポーツコンセプト
前後分割式を採用したストリートトリプル765Rのシートは、現代のスポーツモデルの方程式に沿ったもの。左右のみならず前後にも腰を動かしやすい形状になっている。XSR900のシートは後方が盛り上がった独特の形状。これは1980年代のレーシングマシンにインスパイアされたもの。確かにTZシートっぽいかも…完全におっさんホイホイじゃん(笑)
XSR900
ストリートトリプル 765R
車載工具
最近のバイクはココに車載工具が
近年のバイクは多くの電子機器を内蔵しているため、余分なスペースが少ない。そのため車載工具の場所も工夫されている。ストリートトリプル765Rはタンデムシートの裏に六角レンチ類を装備するが数は少ない。ちょっと寂しいし不安だなぁ。XSR900はシート裏の中央に工具袋をセット。ここにリアショック調整用のフックレンチなどが入っている。
XSR900
ストリートトリプル 765R
ヘルメットホルダー
国産車と海外モデルの違いか!?
今まで何台も見てきたけど、海外モデルには基本ヘルメットホルダーはないんだよね。例に違わずストリートトリプル765Rにはヘルメットホルダーがない。社外品を装備するか、ワイヤーロックなどで工夫して固定するかだ。その点、国産のXSR900はヘルメットホルダーを標準装備している。普段使いにはあった方が絶対に便利だよね。
XSR900
ストリートトリプル 765R
メーター
液晶メーターだけど配置が異なる
ストリートトリプル765Rは上部に半円形のタコメーターを配して、その下に多機能メーターをセット。丸みを帯びたメーターデザインは個性的で、タコメーターの動きもスポーティ。XSR900はシンプルなスクエアタイプの3.5インチ・フルカラーTFTメーターを装備。表示はクッキリとして見やすいが、質実剛健的な四角いボディはやや味気なく感じてしまう。
XSR900
ストリートトリプル 765R
ヘッドライト周り
伝統を進化させたトライアンフ。基本を忠実に守っているヤマハ
ストリートトリプル765Rのアイデンティティであるデュアルヘッドライトは、現行モデルでシャープな形状になった。LEDデイライトとの兼ね合いでちょっと怒ったような表情は、遠くからでもわかる押しの強さだ。XSR900はネオレトロな丸形ライト。穴開き加工されたヘッドライトステーが1980年代っぽいのにも注目。
XSR900 VS ストリートトリプル765R|ボディカラー比較
XSR900 カラーバリエーション
ストリートトリプル765R カラーバリエーション