快調や操作性の良さの上に楽しむ当時風カスタム

CB-Fシリーズに多い、純正にこだわるオーナーにも対応し、一方でCB-Fの使い勝手やカスタム感を高めるようなオリジナルパーツや作業も展開する。そんな幅広いCB-Fユーザーへの適合力が魅力のTTRモータース。このCB750Fも、そんな同店のパーツやサービスにCB-Fオーナー、とくにプライベーターが注目していることを感じさせてくれる1台だ。TTR・林さんに概要を教えてもらおう。

「オーナーさんがご自分で手を入れてカスタム化を進めた車両で、当店のイージークラッチキット(操作力が30%ほど軽減される)など、オリジナルパーツをよく購入してくださって装着されています。ですから現状はほぼオーナーさんのプライベートカスタム。今後エンジンなどに手を入れたいということで、今はその相談を受けているところです」

ショート管や3本スポークのキャストホイール、O&T製ステップなど、CB-Fが現役だった頃のカスタム(当時的に言えば“改造”)車の雰囲気を作り込んでいるのも特徴だ。それでいながら林さんも言うようにパーツの購入や作業依頼にも前向き。

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ところで同店では今回のようなエンジン作業相談からこうした相談から実作業に移ることも多いとのことで、この車両ではキャブレターに既にそれが適用されている。エアクリーナーボックスも備えているのでパッと見に気づきにくいが、CB1300SFの純正負圧キャブレターが使われているのだ。これも使いやすく作動が安定する、TTRのお勧め定番のひとつだ。純正ルックも、冒頭のような純正重視派CB-Fオーナーに受け入れられやすい。

「今まではCB-F純正キャブレターのオーバーホールがしにくかったので、ここに行き着いたんです。それで多くの車両で支持も得られました。加えて、先頃キャブレターパーツに強いキースターさんから、CB-F純正キャブのバルブシート蘇生キットが出て、圧入バルブシートが交換できるようになりました。十分使えることも分かりましたから、当店もCB-F純正キャブレターのオーバーホールにも対応するようにしました」と林さんは続ける。

画像2: 快調や操作性の良さの上に楽しむ当時風カスタム

TTRでは’20年に「RECS」というエンジン/キャブレター洗浄システムも稼働を始めていて、各パーツをきれいにする分は問題なし。圧入で交換不可の部分がクリアできることで、純正キャブレターでの復調も可能にしてくれる。そうした純正パートの維持によって、こうした当時風=ハンドル、ステップ、マフラーの変更というようなカスタムもまた注目されるかもしれない。しかも、単なる変更でなく、調子のいい車両で少し変化を持たせるという作りで。この車両の背景やTTRのサービスを見ていると、そう思えてくる。

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Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

メーターは純正で、マウントプレートをCB-Fロゴ入りのフラットなものに変更している。トップブリッジ上に装着されたBEETカバーはオーナーが調達したもの。

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CB750FBカラーを持った外装は純正で、ウインカーやテールランプも同様。ナンバーホルダーはヨシムラ。テールランプに装着されたBEETロゴ入りフィンもオーナーの調達品だ。

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セパレートで開き角が変更可能なハンドルバーはイタリアのトマゼリ製。フロントマスターシリンダーはブレンボRCSコルサコルタ。

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フロントマスターに合わせたクラッチホルダーはコーケン・メカニカルクラッチホルダー・アヴァンツァ。操作感や機能もきちんと高められている。

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エンジンはCB750F純正ベースで、撮影後にTTRで手を入れる予定がある。BEETのカバー類などはオーナーが探したりするなどで調達し装着したものだ。スプロケットカバーはメタルギヤワークス。アルミ鋳物のベースを持ったステップは当時の人気パーツだったO&T製を装着する。

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キャブレターはCB1300SFの純正負圧タイプをコンバートしたもので、これはTTRでも定番的に使われてきた手法だ。CB-F純正のエアクリーナーボックスには小加工を施した。

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フロントフォークはCB750FC純正φ39mm(FZ〜FBはTRACなしのφ35mm)で、フロントブレーキはブレンボ・アキシャル4Pキャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクの組み合わせ。

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リヤサスはOVERスイングアーム タイプ2にオーリンズ リヤショックを組み合わせる。リヤブレーキはブレンボ2PキャリパーをMGWサポートでサンスター・プレミアムレーシングディスクにセットする。

取材協力:T.T.Rモータース

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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