文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二
カワサキ「メグロ S1」各部装備・ディテール解説

エンジンはKLX230系の空冷SOHCシングルで、令和2年排出ガス規制に適合したもの。クランクケースカバーは丸みを帯びたタイプ。

フロントブレーキはディスク。装着タイヤはIRC製で、サイズはエストレヤと同じ90/90-18。フォークは正立だ。

リアサスは2本ショック。マフラーはキャブトンタイプで、タイヤサイズはエストレヤと同じ110/90-17。

ヘッドライトはシルバーのリングをあしらったケースのLEDで、カワサキの既存モデルだとZ650のものに似ている。ウインカーは電球タイプ。

メーターはアナログ2連。文字盤のセンター部分をホワイトとし、スピードメーターの下部には「メグロ」ロゴをあしらっている。

タンクはK3のような銀鏡塗装ではなく、メッキとブラック塗装の組み合わせ。K3同様に特製のメグロバッジが輝いている。

サイドカバーはK3と同様にブラック塗装され、レッドの「メグロ」ロゴがあしわられたもの。リアショックのスプリングはブラック。

シートはブラック表皮にホワイトのパイピングを施した高級感あるもの。シート形状はかつてのエストレヤを思わせるもの。

テールランプとウインカーはクラシカル、かつオーソドックスな構成。ちなみにどちらもLEDではなく電球タイプとなっている。

太田安治のファースト・インプレッション
古色蒼然たるデザインが醸し出す穏やかな雰囲気が魅力。ただ、せっかくメグロの車名を与えたのなら、塗装の違いに加えてメッキ仕上げ/バフ仕上げの多用など、より思い切った差別化を施して欲しいところ。1950年代の「ジュニアSシリーズ」のような、シングルシート+キャリアのバリエーションモデルも出してください。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、島村栄二