文:ノア セレン、横田和彦/写真:南 孝幸
評価ライダー
ノア セレン(右)
行き着くトコロ、ニーゴーの何にでも使えるヤツが良いのよ!と、死ぬまで乗るつもりでヤマハ・トリッカーを所有する「ツブシが効く」バイク大好きジャーナリスト。185cm・72kgの凸体形。
横田和彦
凸(ノア)といると「オレって本当に背低足短なんだなぁ」と実感する今日この頃。だからバイクの足つき性チェックはオレに任せてみな。だいたいつま先立ちだぜっ! な身長165cm。
CRF250ラリー VS Vストローム250SX|試乗前の印象
オンとオフで遊ぶにはちょうど良いサイズの250デュアルパーパス
世界的に人気のある250クラスのデュアルパーパスだけに、多くのメーカーがこのクラスに参入している。さらに2024年は新たなモデルが加わるなど、その勢いは止まらない。さてこのクラスがこれだけ支持される理由はなぜなのか? その理由を凸凹コンビが紐解いてみた。
ノア セレン CHECK
今日も明日も乗るぞ! バイク+日常=幸せ!
もうね、こういうの大好き! 大排気量車も楽しいし、スポーツバイクも良いし、バイクってどんなジャンルでもみんなそれぞれステキなんだけど、軽量でハイパワー過ぎないバイクってとにかく「乗る機会が増える」というのが魅力的だと思う。
それは走り出してすぐに、バイクを楽しむという行為を感じられるからだ。ガレージからバイクを出す、足を振り上げて跨る、目的地にたどり着くまでの渋滞…などがよりプレミアムなモデルに比べて気軽に行えるからこそ、「お? 今日はちょっと暖かいね。バイクで遊びに行こうか!」みたいに「バイクに乗る」という目的とは別に「日常の足しとしてのバイク」という選択肢が入ってくる。
もうひとつの魅力は比較的価格がリーズナブルで、かつ、もし転倒しても壊れにくいこと。気兼ねなく、思いっきり楽しめるという意味でもベストチョイスなのだ。
横田和彦 CHECK
走る場所を選ばない万能バイクは楽しい!
デュアルパーパスと似ているカテゴリーが最近ハヤリのアドベンチャーバイクだ。両者に明確な線引きはないんだけど、個人的にはタンクがデカくてパニアケースなどを装備した大柄なバイクをアドベンチャーと捉えている。より軽装備で軽々と走るのがデュアルパーパスなんだけどCRF250ラリーはどちらとも取れそうだね。
このクラスのデュアルパーパスの楽しさは日本人の体格や道路事情に合っていること。海外の映像などを見ているとビッグアドベンチャーバイクを軽々と人が大勢いるけど、ノアはともかく、あたしにゃ無理。
走る場所も広大な砂漠なんてないから林道が中心。移動の大半は舗装路、その先で林道に入っていくという使い方なら車格、パワーともに手頃なバイクがいい。コスパも考えると思い切り遊び倒せる250デュアルパーパスで決まり! 行動範囲と楽しみが大きく広がる!
CRF250ラリー VS Vストローム250SX|スペック表・カラーバリエーション
ホンダ「CRF250ラリー」 | スズキ「Vストローム250 SX」 | |
---|---|---|
税込価格 | 76万4500円 | 56万9800円 |
全長×全幅×全高 | 2200×920×1355mm | 2180×880×1355mm |
ホイールベース | 1435mm | 1440mm |
シート高 | 830mm | 835mm |
最低地上高 | 220mm | 205mm |
車両重量 | 153kg | 164kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 | 油冷4ストSOHC4バルブ単気筒 |
排気量 | 249cc | 249cc |
最高出力 | 24PS/9000rpm | 26PS/9300rpm |
最大トルク | 2.3kgf・m/6500rpm | 2.2kgf・m/7300rpm |
燃料タンク容量 | 12L | 12L |
変速機形式 | 6速リターン | 6速リターン |
ブレーキ前・後 | ディスク・ディスク | ディスク・ディスク |
タイヤサイズ前・後 | 80/100-21・120/80-18 | 100/90-19・140/70-17 |
カラー(タイプ)バリエーション
CRF250ラリー
CRF250シリーズには前後のサスペンションストロークを伸ばした<S>と言うモデルが設定されている。<S>仕様のラリーのシート高は標準仕様の830mmと比べて55mmも高い885mm。オフロード性能を重視するなら<S>がオススメ。
Vストーム250 SX