手に余らないサイズとハイパワーで人気のミドルクラスのスーパースポーツ、ZX-6Rがアップデート! 熟成が進んだ信頼のメカニズムは継承しながら、新型はエアロダイナミクスを積極利用したフォルムへと進化した。その走りの魅力を試乗チェックしていく。
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

カワサキ「Ninja ZX-6R」ライディングポジション・足つき性

シート高:830mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

画像1: カワサキ「Ninja ZX-6R」ライディングポジション・足つき性

自由度の高いポジションが魅力

自然に強力なホールドが出来る着座位置とステップの関係が取れている。強前傾姿勢や伏せ姿勢の取りやすさもSSライポジらしいが、上体を起こした姿勢でも無理がない。この自由度のあるライポジがこのバイクの魅力だ。

画像2: カワサキ「Ninja ZX-6R」ライディングポジション・足つき性

カワサキ「Ninja ZX-6R」各部装備・ディテール解説

画像: ZX-10Rをモチーフとした、ファミリーのDNAを感じさせるデザインを採用。今回サイドカウルのデザインを変更したことで、流れるようなボディラインを実現している。

ZX-10Rをモチーフとした、ファミリーのDNAを感じさせるデザインを採用。今回サイドカウルのデザインを変更したことで、流れるようなボディラインを実現している。

画像: ヘッドからテールへの滑らかで流れるようなボディワーク。フロントカウルやサイドカウルには入り組んだレイヤーデザインを採用し、立体感と高級感のある外観を実現。

ヘッドからテールへの滑らかで流れるようなボディワーク。フロントカウルやサイドカウルには入り組んだレイヤーデザインを採用し、立体感と高級感のある外観を実現。

画像: シャシーは基本的に従来型のものを継承。外観上の識別点は少なく、違いを挙げると、エキパイのレイアウトとエンジン下の触媒の形状が従来型から変わったくらいだ。

シャシーは基本的に従来型のものを継承。外観上の識別点は少なく、違いを挙げると、エキパイのレイアウトとエンジン下の触媒の形状が従来型から変わったくらいだ。

画像: エンジンはカムプロフィールを変更、エキパイレイアウトや触媒のサイズも改められた。スペック上の数値こそ2PSダウンだが、パワーフィールに遜色はない。

エンジンはカムプロフィールを変更、エキパイレイアウトや触媒のサイズも改められた。スペック上の数値こそ2PSダウンだが、パワーフィールに遜色はない。

画像: フロントフォークはショーワ製のSFF-BP。プリロードとダンピング(伸側 / 圧側)が分離されており、セッティングも容易で、高性能と扱いやすさを両立する。

フロントフォークはショーワ製のSFF-BP。プリロードとダンピング(伸側 / 圧側)が分離されており、セッティングも容易で、高性能と扱いやすさを両立する。

画像: フロントディスクは、外径に変更はないが、ペータルディスクからオーソドックスな丸形ローターに変更。フロントフォークは ショーワ製のSFF-BP を採用する。

フロントディスクは、外径に変更はないが、ペータルディスクからオーソドックスな丸形ローターに変更。フロントフォークはショーワ製のSFF-BPを採用する。

画像: スイングアームは基本的に従来型を踏襲。標準装着タイヤはピレリ製のディアブロロッソ4に変更された。サイレンサーは3本のプレスラインが入り、所有感を高める仕様に。

スイングアームは基本的に従来型を踏襲。標準装着タイヤはピレリ製のディアブロロッソ4に変更された。サイレンサーは3本のプレスラインが入り、所有感を高める仕様に。

画像: モノフォーカスLEDと奥深いリフレクターを組み合わせた新作のヘッドライトを採用。センターラムエアダクトは整流板がなくなってよりコンパクトになった。

モノフォーカスLEDと奥深いリフレクターを組み合わせた新作のヘッドライトを採用。センターラムエアダクトは整流板がなくなってよりコンパクトになった。

画像: メーターは4.3インチカラーTFTを導入。従来型もパワーモードとKTRCを選択できたが、新型ではそれらを組み合わせたライディングモードが3種類用意されている。

メーターは4.3インチカラーTFTを導入。従来型もパワーモードとKTRCを選択できたが、新型ではそれらを組み合わせたライディングモードが3種類用意されている。

画像: 専用アプリの「RIDEOLOGY THE APP」を介したスマートフォンとの連携も可能で、走行ログや燃料残量、各種セッティングデータなどをスマホで見ることが可能。

専用アプリの「RIDEOLOGY THE APP」を介したスマートフォンとの連携も可能で、走行ログや燃料残量、各種セッティングデータなどをスマホで見ることが可能。

画像: スーパースポーツながら、左サイドにはヘルメットホルダーを用意。リアフェンダーには荷掛けフックも備わっており、スーパースポーツながら実用性の高い装備が光っている。

スーパースポーツながら、左サイドにはヘルメットホルダーを用意。リアフェンダーには荷掛けフックも備わっており、スーパースポーツながら実用性の高い装備が光っている。

画像: シート形状は基本的に前モデルのものと同様で、滑りにくい表皮とホールド性に優れた形状がポイント。シート高は830mmだが、スペックの数値から想像するよりも足つき性は良好。

シート形状は基本的に前モデルのものと同様で、滑りにくい表皮とホールド性に優れた形状がポイント。シート高は830mmだが、スペックの数値から想像するよりも足つき性は良好。

画像: シートは前後とも工具不要で着脱が可能。ライダーシートの下にある収納スペースには、ツーリングにも非常に重宝するアイテムであるETC2.0車載器も標準装備される。

シートは前後とも工具不要で着脱が可能。ライダーシートの下にある収納スペースには、ツーリングにも非常に重宝するアイテムであるETC2.0車載器も標準装備される。

カワサキ「Ninja ZX-6R」主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2025×710×1105mm
ホイールベース1400mm
最低地上高130mm
シート高830mm
車両重量199kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量636cc
ボア×ストローク67.0×45.1mm
圧縮比12.9
最高出力90kW(122PS)/13000rpm
ラムエア加圧時:94kW(128PS)/13000rpm
最大トルク69N・m(7.0kgf・m)/11000rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.5°
トレール量101mm
ブレーキ形式(前・後)Φ310mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W)
燃料消費率 WMTCモード値16.2km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格156万2000円(消費税10%込)

文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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