文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ新型「MT-09 ABS」ライディングポジション・足つき性
シート高:825mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

上体の起きたストリーファイター的なライポジだが、自然と下半身が車体に引っかかるようなホールド性の良さが心地よい。シート高は825mmだが、シートと車体がスリムなので足つき性は良好。車重が軽いので取り回しもしやすい。

ヤマハ新型「MT-09 ABS」各部装備・ディテール解説

鋭さを増したスタイリング。このカラー「ダークブルーイッシュグレーメタリック8(ダークグレー)」はPVにも使われ、共通イメージのMT-07やMT-25も2024年モデルで登場した。

ツリ目に見えるライトはLEDのデイタイムランニングライト。ヘッドライトはその上部にマウントされる角形レンズのユニットだ。

5インチのカラーTFTメーターを採用。ライディングモードは5種類が用意され、パワー、トラコン、スライドコントロール、リフトコントロールが単独調整可能。

表示デザインは4種類の画面レイアウトから好みに応じて選択が可能。写真はスピードとタコメーターを強調した、もっともシンプルな表示モード。

メーターの表示機能が多彩になったのに伴い、左スイッチボックスは新作となった。クルーズコントロールも標準装備する。

270度クランクのCP3エンジンは、基本的に前モデルのものをベースとして、欧州の排出ガス規制・EURO5+に対応。パワーは120PS。

Φ41mm倒立フォークはバネレートと減衰特性を変更。タンク形状を見直したことでハンドル切れ角は28°→32°に増えた。

前後ホイールはヤマハ独自のスピンフォージド製法によるもの。リアショックはイニシャルと伸側調整が可能、試乗車の装着タイヤはBS製のS23。

シート高は825mmだが、両端のくびれ部分を2021年モデルから左右で6mmスリム化しており、足つき性はスペック以上に良好。
ヤマハ新型「MT-09 ABS」動画・写真
2024 Yamaha MT-09: Unleash your Darkness
www.youtube.comMT-09 ハンドリング
www.youtube.comヤマハ新型「MT-09 ABS」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2090×820×1145mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 193kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°40′ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17(58W)・180/55ZR17(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
燃料消費率 WMTCモード値 | 21.1km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 125万4000円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸