文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「MT-09 SP」ライディングポジション・足つき性
シート高:825mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

ストリートファイター的なアップライトなライポジ。ホールドはしやすく、下半身を上手く固定できる。軽いので取り回しやすく、シート高825mmだが車体、シートのスリムさで足つき性は思いのほかいい。

ヤマハ「MT-09 SP」各部装備・ディテール解説

小型のLEDヘッドライトとポジションランプで独特の顔つきを演出。SPのボディカラーは専用の「ブルーイッシュホワイトメタリック2(シルバー)」、この1色のみの設定となる。

5インチのカラーTFTメーターは5種類の表示モードを用意。ライディングモードも通常の5種類に加え、サーキット走行用の「TRACK」が選べる。

SP専用装備としてスマートキーシステムを採用。燃料タンクキャップのロック/解除もこのシステムで行なえ、利便性を高めている。

「軽量・スリム・コンパクト」にこだわり抜いた888ccのCP3ユニット。120PSのパワーと9.5kgf・mのトルクで豪快なパフォーマンスを実現。

KYB製フロントサスペンションはインナーチューブにDLCコーティングを施したフルアジャスタブルで、MT-09SP専用品。

プリロードと左右それぞれ伸圧減衰調整機構を備えるフルアジャスタブルで、圧側は高速・低速を個別に変更でき、より細かいセッティングが可能。

ブレーキキャリパーにはブレンボ製のモノブロック「Stylema」を採用。スタンダードより大径のピストンで高い制動力を発揮する。

スイングアームはアルミ素地を活かしたシルバー仕上げ。ホイールはヤマハ独自のスピンフォージドホイールで、タイヤはブリヂストン製のS23を履く。

リアショックはオーリンズ製のリモート調整式プリロードを備えたフルアジャスタブル。伸側30段、圧側20段という細かな減衰力調整が可能。

シート形状はスタンダードと同様で、シート前端を絞り込んだホールド性に優れた形状。シート高もスタンダードと同様の825mmだ。

試乗車はワイズギア製の堅牢なリアキャリアベース(2万2000円)とトランクマウントプレート(1万8900円)を装着していた。
ヤマハ「MT-09 SP」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2090×820×1145mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 194kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L(無鉛プレミアムガソリン指定) |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°40′ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17(58W)・180/55ZR17(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
燃料消費率 WMTCモード値 | 21.1km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 144万1000円(消費税10%込) |
文:宮崎敬一郎、オートバイ編集部/写真:南 孝幸