ヤマハ「MT-09 Y-AMT」の特徴
クラッチ操作不要! ATモード、MTモードの切り替えができるY-AMT
ヤマハが2024年7月に欧州で発表した新型車「MT-09 Y-AMT(エムティーゼロナイン ワイ・エーエムティ)」が国内でも2024年9月30日に発売された。
「MT-09 Y-AMT」は発進・変速操作等を高度な制御で自動化する新たな機構「Y-AMT(Yamaha Automated Transmission)」を搭載した初のモデルとなる。
そのためAT限定大型自動二輪免許でも運転可能。ベースとなった車両は2024年4月に発売されたばかりの新型「MT-09」で、価格差はプラス11万円、「MT-09 Y-AMT」の車両価格は税込136万4000円だ。
クラッチレバーとシフトペダルを備えていない代わりに、左グリップにシーソー式シフトレバーを装備。これを使ってシフトチェンジを行なう「MTモード」と、それさえ使わずに変速を自動化する「ATモード」を搭載している。AT/MTの切り替えは右グリップに備わるスイッチで行なえる。
また「ATモード」には、「D」と「D+」の2種類のシフトプログラムが設定されており、街中や高速道路では穏やかな「D」、レスポンスのよい加減速を楽しみたいワインディングでは「D+」といったように、道路状況や好みに応じた選択が可能だ。
「MT-09 Y-AMT」には便利なスマートキーが採用されているのもポイント。メインスイッチをオフにした1秒後に、1速状態になる仕様で、傾斜地にも駐輪できる。
車両重量はMT-09に比べ3kg重い196kg。FIのセッティングはY-AMT用に調整されているが、888cc3気筒エンジンの最高出力120PS・最大トルク9.5kgf・mという数値は発生回転数を含め変わらない。燃費性能はWMTCモード値だと20.8km/Lで、MT-09に対して0.3km/L落ちた数値となっている。そのほかシート高(825mm)や燃料タンク容量(14L)、足まわりの装備などは共通だ。
ボディカラーは「ブルー」と「マットダークグレー」が用意されている。配色はスタンダードのMT-09の同カラーと共通となる。
ヤマハ「MT-09 Y-AMT」のカラーバリエーション
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ヤマハ「MT-09 Y-AMT」の動画・写真
ヤマハ「MT-09 Y-AMT」の主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2090×820×1145mm |
ホイールベース | 1430mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 825mm |
車両重量 | 196kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°40′ |
トレール量 | 108mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17(58W)・180/55ZR17(73W) |
燃料消費率 WMTCモード値 | 20.8km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 136万4000円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵