MT-09ファミリーの一員である、大型スポーツツアラーのトレーサー9がモデルチェンジを果たしました。MT-09、XSR900GP、そしてYZF-R9と、独創の3気筒エンジン・CP3ユニットを搭載するシリーズの真打ちとして発表されたトレーサー9には、話題の新世代トランスミッション・Y-AMTをはじめ、数々の最先端アイテムが採用されています。まずはその詳細を見てみましょう!

世界初のアダプティブLEDヘッドライトも導入した個性派デザイン

画像1: 世界初のアダプティブLEDヘッドライトも導入した個性派デザイン

もともと独創的だったトレーサー9のデザイン。背の高さを活かした、小顔で長身の美女を思わせるようなプロポーションの良さが自慢でしたが、新型はそのコンセプトを発展させたスタイリングを採用。フロントマスクは一層ユニークで、かつ押し出しのあるものへと変わりました。

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どうですか、コレ。ひと目見たら誰もが忘れない、インパクトあるお顔になりました。ツリ目に見える細身のLEDポジションランプは従来型のイメージですが、その下のLEDヘッドライトが非常に個性的です。コレはスタンダードだとLEDヘッドライト+コーナリングランプ、上級グレードのGTとGT+では、世界初となる「アダプティブマトリックスLEDヘッドライト」を採用しています。

画像3: 世界初のアダプティブLEDヘッドライトも導入した個性派デザイン
画像4: 世界初のアダプティブLEDヘッドライトも導入した個性派デザイン

この新機構、ヘッドライトの上、スクリーンの下にある小型のカメラがポイントで、このカメラを使って周囲の状況や明るさ、気象状況などを判断し、それに合わせてロービーム/ハイビームの明るさと光の分布を自動調整するというスゴイ機構なのです! ちなみにスタンダードの場合はカメラを持たず、通常のLEDコーナリングランプとなります。

また、今回からスクリーンが幅広となり、ウインドプロテクションが大きく向上。GTとGT+は100mm幅で調整可能な電動スクリーンを標準装備。スタンダードは手動式で50mm幅調整のできる仕様となっています。

GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!

画像1: GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!
画像2: GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!
画像3: GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!

上級グレードのGTとGT+にはKYB製のKADS(KYB ACTIMATIC DAMPER SYSTEM)を採用するほか、スマートキーシステムも標準装備。欧州では30L容量のパニアケースがGTとGT+には標準でついてきますが、今後国内仕様が登場する場合、国内ではオプション扱いとなるかもしれません。

画像4: GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!
画像5: GTは電子制御サスが、GT+はY-AMTを標準装備!

そして最上級グレードのGT+には新世代トランスミッションのY-AMTを標準装備。MT-09、MT-07に続く採用で、クラッチ操作とシフトチェンジを、それぞれアクチュエーターを使って自動制御するシステムで、ATモードはDとD+の2種類を用意、マニュアルモードは左スイッチボックスにあるシフトスイッチを使って変速を行ない、ライダーが運転に没頭できるよう配慮されているシステムとなっています。

さらに、GT+ではミリ波レーダーセンサーを使用したACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)機構も装備。4段階の車間距離が選べ、30km/h~160km/hの範囲内で前車に追従するクルーズコントロールとなっているほか、追い越しアシストやコーナリング時に車速を調整してくれる機能、さらには6軸IMUとの連携で、急減速時にライダーのブレーキ入力が十分でない時にバイクがブレーキ入力をアシストしてくれるUBS(ユニファイド・ブレーキ・システム)も採用しています。まさにハイテク満載であります!

新型7インチカラーTFTメーター搭載、エルゴノミクスも進化

画像1: 新型7インチカラーTFTメーター搭載、エルゴノミクスも進化
画像2: 新型7インチカラーTFTメーター搭載、エルゴノミクスも進化

装備面も大きく充実しています。特筆すべきは、今回から全車に7インチの特大カラーTFTメーターが配備されたこと。ロード、スポーツ、レインとカスタム2種類が選べるライディングモード、YRCのモード表示のほか、電子制御サスペンション採用のGTとGT+はサスペンションの設定も表示可能。加えてリアルタイムで前後のタイヤ空気圧を表示するTPMS(TYRE PRESSURE MONITORING SYSTEM)も標準装備するという豪華な内容。

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さらに!GTとGT+のメーターはガーミンのナビと連携しており、専用アプリを介してナビゲーションをメーター上に表示することが可能。欧州仕様のGTとGT+ではガーミンのナビゲーションのサブスクリプションサービスも標準で含まれている。国内仕様が出たら、この辺がどうなるかにも注目したいところです。

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従来型のトレーサー9GTから座り心地が大きく改善されたシートですが、今回からシート前端の絞り込みを見直して足つき性にも配慮しつつ、フラットな形状でクッション性もアップしています。工具不要で高さを15mm変えられる機構もついています。シートレールは新作で50mm長くなっていて、欧州仕様のシート高は845mmと少々高いですが、快適性も抜群。オプションでシートヒーターも装着可能です。

シリーズ全体で6色という豊富なカラーバリエーション!

画像: レッドライン(STD)

レッドライン(STD)

画像: ミッドナイトブラック(STD)

ミッドナイトブラック(STD)

画像: セラミックアイス

セラミックアイス

画像: テックブラック

テックブラック

画像: コバルトブルー

コバルトブルー

画像: アイコンパフォーマンス

アイコンパフォーマンス

新型トレーサー9シリーズのボディカラーは実に多彩です。スタンダードが2色、GTとGT+が4色で、シリーズ全体では6色物カラーが用意されているという贅沢な設定。もし国内仕様が出るとしたらどの色になるのか、今から楽しみですね。

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投票ありがとうございました。

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現時点では国内仕様についての詳細なアナウンスはありませんが、これまでの経緯を考えれば、GTとGT+は導入されるのではないか、と予想されます。今後の展開がとても楽しみですね。さらなる詳細は月刊『オートバイ』2025年1月号でもお届けしますのでお楽しみに!

新型トレーサー9シリーズの主なスペック

トレーサー9トレーサー9GTトレーサー9GT+ Y-AMT
全長×全幅×全高2175×900×1460-1505mm2175×900×1440-1530mm
ホイールベース1500mm
最低地上高135mm
シート高845-860mm
車両重量219kg227kg232kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒
総排気量890cc
ボア×ストローク78×62.1mm
圧縮比11.5
最高出力87.5kW(119PS)/10000rpm
最大トルク93N・m(9.5kg-m)/7000rpm
燃料タンク容量19L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°25′
トレール量106mm
ブレーキ形式(前・後)Φ298mmダブルディスク・Φ267mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
※諸元は欧州仕様車

新型トレーサー9シリーズのプロモーションビデオ

画像: Yamaha Motor Europe - YouTube www.youtube.com

Yamaha Motor Europe - YouTube

www.youtube.com

新型トレーサー9シリーズのフォトアルバム

まとめ:松本正雅

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