ホンダ「NT1100」2025年モデルの特徴
電制サス「EERA」を搭載! 海外の上級グレード車を国内市場に導入
ホンダ「NT1100」は2022年3月に販売開始されたスポーツツアラー。CRF1100Lアフリカツインと同系統の1082cc・水冷SOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載、最高出力は102PSを発揮する。ホイール径は前後17インチで、オンロードでの長距離走行性能に長けたパッケージングとなっている。
2024年10月には欧州で新型となる2025年モデルが発表された。国内で販売される2025年モデルもそれに準じた内容となる。海外ではMT仕様車も用意されているが、国内ではDCT仕様のみの展開だ。
デイタイムランニングライトとウインカーを内蔵した新たなヘッドライトを採用し、鋭さを増したフェイスデザインになった。手動で5段階の高さ調整が可能なウインドスクリーンは調整機構が見直され、より使いやすくなっている。
エンジンは圧縮比とバルブタイミングが変更され、低中回転域のトルクを向上するとともに、スロットルバイワイヤシステムによるスロットルバルブの開度設定を最適化。力強い中速域の実現に寄与しているという。さらにDCTのセッティングも見直され、極低速域での扱いやすさ向上が図られた。
2025年モデルでの最大の変更点は、ショーワ製の電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)を採用したこと。欧州仕様車では上級グレードの「NT1100 ES」のみの装備となるが、国内では実質このESのみのワングレードで展開されることとなった。
EERAは、各センサーからの情報をもとに、状況に応じた減衰力に制御することが可能。またリアサスペンションは、ハンドルに備わるスイッチを使ってプリロードアジャスターを電動で調整できる。
そのほかバッテリーをリチウムイオンタイプにするなど、変更点は多岐にわたっている。
ボディカラーは「マットウォームアッシュメタリック」と「ガンメタルブラックメタリック」の2色。車両価格は税込184万8000円。全国のホンダドリームで2025年1月23日に発売予定。