まとめ:オートバイ編集部
ホンダ「ドリームCB400FOUR」特徴
![画像: Honda DREAM CB400 Four 1974年~1976年 総排気量:408cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ並列4気筒 乾燥重量:185kg ※諸元は初期型、写真は398cc版](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2025/01/23/5b45d4a61dfe93c7b4b3e3856b9cb1b931c7b22b_xlarge.jpg)
Honda
DREAM CB400 Four
1974年~1976年
総排気量:408cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ並列4気筒
乾燥重量:185kg
※諸元は初期型、写真は398cc版
「早すぎた名機」は生産終了後に人気が高騰
「ヨンフォア」の愛称で親しまれるCB400フォアはいまや1970年代を代表する名車のひとつとして抜群の知名度を誇っているが、現役当時は運に恵まれなかった。
ミドルクラスにホンダが投入した初の4気筒スポーツモデル、CB350フォアのエンジンをベースにボアを4mm拡大した408ccユニットを搭載。エキパイのラインが美しい4 into 1の集合マフラーやバックステップを採用した、いわゆるカフェレーサースタイルで登場したが、当時の日本国内ではカフェレーサーというコンセプトは時代のやや先を行くもので、あまり大衆受けするものではなかった。
![画像: ホンダ「ドリームCB400FOUR」特徴](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2025/01/22/02870475156a8bb72b405d2b9e8d2d42a8ad1ef5_xlarge.jpg)
加えて、そこに1975年の免許制度改正の影響が重なった。ビッグバイクを運転するために必要な、いわゆる「限定解除」の実技試験の合格率が非常に低いものだったこともあり、国内市場の花形は400cc以下の排気量帯へと移行する。そんな中、CB400フォアは、408ccという排気量のせいで、多くの若者が所持する中型二輪免許では運転できないバイクになってしまったのだ。
そこでホンダは急遽398cc版のF-Iとアップハンドル仕様のF-IIを1976年に追加設定するが、いかんせん価格が高く、加えて当時のライバル車たちは価格が安くて動力性能面でも優位だった2ストモデルが中心だったこともあって、CB400フォアは1977年には販売終了となり、主力モデルを2気筒のホークIIにシフト。次なる4気筒モデルのCBX400Fが登場する1981年まで、ホンダのミドルクラスは4気筒車不在となるのだった。
皮肉なもので、400ccクラスで4気筒モデルが消滅してしまったことを受け、その後市場では4気筒モデルを求める声が高まって価値が高騰。CB400フォアは生産終了後に人気が高まるという、絶版車ブームの先駆け的な存在となったのである。