1980年代を代表する名車のひとつが、初代ニンジャことGPZ900R。世界最速を目指し「次世代のZ1」として開発された革命児は、登場から40年以上が過ぎた今なお、世界中のライダーを虜にしている。
カワサキ「GPZ900R」注目ポイント

初代のA1は欧州向けがレッドとブルーの2色。ニンジャのペットネームを持つ北米仕様はレッドのみだった。撮影車は欧州仕様のGPZ900R。

高張力鋼管とアルミのシートレールを組み合わせた構造で、エンジンそのものを強度メンバーの一部とするダイヤモンドフレームを採用。

フロントカウルは空冷GPzシリーズのデザインに通じるものを採用。空力特性に優れ、高速性能の向上に大きく寄与した。

インパネは左右非対称で左に大きなタコメーター、右にやや小ぶりなスピードメーターを配置する。左右には燃料計と水温計を設置。

エンジン自体のコンパクト化と吸気のストレート化に有利となるサイドカムチェーン方式を採用。排気量は908cc、パワーは115PS。

16インチフロントホイールにアンチノーズダイブ機構のAVDSも備える。1990年のA7から17インチ化、キャリパーも変更された。

スイングアームはアルミ製、チェーンアジャスターはエキセントリックカム式。ステッププレートは強度メンバーも兼ねたアルミ製。

シートは肉厚のダブルシートが採用され、スーパースポーツでありながら実用性も重視された。グラブバーも大型のものを装備。
カワサキ「GPZ900R」動画・写真
Kawasaki Ninja GPZ900R Morph (HD)
www.youtube.comカワサキ「GPZ900R」主なスペック
全長×全幅×全高 | 2200×750×1215mm |
ホイールベース | 1495mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 780mm |
乾燥重量 | 228kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 908cc |
ボア×ストローク | 72.5×55.0mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 110PS/9500rpm |
最大トルク | 8.7kgf・m/8500rpm |
燃料供給方式 | キャブレター(CVK34) |
燃料タンク容量 | 22L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 29゜ |
トレール量 | 114mm |
ブレーキ形式 前・後 | Φ280mmダブルディスク・Φ270mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/80V16・130/80V18 |
まとめ:オートバイ編集部