まとめ:オートバイ編集部
ヤマハ「セロー225」の特徴

YAMAHA
SEROW225
1985年
総排気量:223cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:810mm
乾燥重量:102kg
発売当時価格:32万9000円
シンプルで扱いやすいコンセプトが大ヒット
レーサーレプリカ全盛の1980年代中盤、オフロード車においても各社から高性能モデルが続々と登場したが、尖った性能と高いシート高のため扱いづらくなっていき、次第にユーザー離れを起こし始めていた。
そんな中、1985年にエポックメイキングなオフロードモデル・セロー225が登場する。山を自在に駆けるカモシカの名前を冠したセローは「マウンテントレール」というコンセプトを導入。

軽量でスリムな車体、低シート高による足つき性の良さを活かして、抜群の取り回しを実現。この車体に粘り強いトルクが自慢のXT200をベースとした空冷2バルブSOHCエンジンを組み合わせ、様々なスキルのライダーがトレールランを楽しめるよう仕立てられた。
山道でしっかり足をつきながら林道をのんびり走る「二輪二足」コンセプトは多くのユーザーに大好評をもって迎えられ、使い勝手の良さから街乗りでも大活躍。その後たゆまぬ進化を続けながら、35年にわたって愛されるモデルに成長した。
ヤマハ「セロー225」の注目ポイント

ステム部から伸びる「ハンドルスタンディング」は、万一のスタック時にバイクを引っ張る際にも役立つ装備。

XT200用のシングルエンジンをベースにボアを拡大し、トルクを増強した空冷の223cc・SOHC2バルブユニットは一軸バランサーを内蔵。

サイレンサーは非常に細身。タンデムシート脇のグラブバーは転倒時にウインカーを破損から保護する役割も兼ねていた。

大型のエンジンガードは転倒時の変形を最小限に抑えるため、間にゴムを内蔵し変形しにくい構造とされた。
ヤマハ「セロー225」の主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 2055×825×1160mm |
ホイールベース | 1350mm |
シート高 | 810mm |
最低地上高 | 285mm |
乾燥重量 | 102kg |
エンジン形式 | 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 223cc |
ボア×ストローク | 70.0×58.0mm |
圧縮比 | 9.5 |
最高出力 | 20PS/8000rpm |
最大トルク | 1.9kg-m/7000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター |
燃料タンク容量 | 7.6L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 26°30' |
トレール | 102mm |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |
タイヤサイズ(前・後) | 2.75-21・120/80-18 |
発売当時価格 | 32万9000円 |