1976年に発売されたスズキ「GS400」。その特徴と、後継機種について紹介しよう。
まとめ:オートバイ編集部
スズキ「GS400」の特徴

SUZUKI
GS400
1976年
総排気量:398cc
エンジン形式:空冷4ストDOHC2バルブ並列2気筒
乾燥重量:172kg
発売当時価格:32万円
クラス唯一のDOHCヘッド、6速ミッションを採用するなど先進的なマシンだった
2ストロークエンジン搭載モデルを得意としてきたスズキだったが、4ストロークエンジンの開発はライバルメーカーにやや遅れを取っていた。
そんな中、初の4ストモデルGS750が1976年に登場すると、スズキは400ccクラスにもGS400を投入する。クラス唯一のDOHCヘッドを備えた空冷2気筒ユニットはバランサー付きの180度クランクを採用して最高出力36PSを発揮。ミッションも6速を採用するなど、その内容は非常に先進的だった。
スズキ「GS400」の注目ポイント

アナログ2眼メーターの中央にはデジタル表示のギアポジションインジケーターを搭載。当時としては非常に先進的な装備だった。

400ccクラス唯一のDOHCエンジンとして話題になった180度クランクの空冷2気筒ユニット。パワーは36PSで、バランサーも装備。

マフラーは細身のメガホンタイプで左右2本出し。リアの2本ショックはプリロード調整が可能なタイプで、ブレーキはドラム。

初期型のホイールは前後ともにワイヤースポークだったが後年星形キャストを採用したGS400Eが登場する。ブレーキはディスク。
スズキ「GS400」の主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 2080×835×1125mm |
ホイールベース | 1385mm |
シート高 | NA |
車両重量(乾燥) | 172kg |
エンジン形式 | 空冷4ストロークDOHC2バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 398cc |
ボア×ストローク | 65×60mm |
圧縮比 | 9 |
最高出力 | 36PS/8500rpm |
最大トルク | 3.2kg-m/7000rpm |
燃料供給方式 | キャブレター(BS34) |
燃料タンク容量 | 14.0L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 28゜00' |
トレール量 | 94mm |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・ドラム |
タイヤサイズ(前・後) | 3.00S-18-4PR・3.50S-18-4PR |
発売当時価格 | 32万円 |
スズキ「GS400」の系譜
GS400E/1978年

発売当時価格:34万円
GS400Eとなって星形キャストホイールを採用。エアクリーナーとマフラー構造も静粛性アップのため改良された。
GS400E/1991年

発売当時価格:39万9000円
欧州で好評だったGS500Eをスケールダウンして角型スチールフレームに搭載。中低速を重視してスリングショットキャブや2in1マフラーを採用。
まとめ:オートバイ編集部