CG:宮窪伸治
※この記事は月刊『オートバイ』2025年3月号の掲載記事をweb用に再編集したものです。
伝統の直列4気筒CBは往年のデザインに回帰する!?
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HONDA CB1000F ●CG:宮窪伸治
直4エンジンを搭載するCB1100、CB400SF/SBが相次いで生産終了となり、ホンダの4気筒CBのラインナップが縮小している。さらに丸1眼ヘッドライトにリア2本サスなどの王道スタイルを持つCBのトップモデル・CB1300SF/SBもついにファイナルを迎えることに。このままCBは衰退してしまうのか? 否、ホンダは次世代のフラッグシップCBを準備していると本誌は期待したい。予想されるその名は「CB1000F」だ!
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HONDA CB750F(1979)
新型は伝統的な丸眼にエンジンを強調したデザイン。さらに1979年に登場した名車・CB750Fをオマージュしたスタイルになると思われる。そのボディデザインは、当時を知るファンには懐かしく、若いライダーの目には新鮮に映るハズだ! 登場時期は早ければ年内、今春には何らかの追加情報があるのではないかと予想する。
モチーフとなった「CB750F」とは?
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CB750FとCB900Fは、CB750フォアに続く最高峰スーパースポーツとして開発され、爆発的ヒットを飛ばした名車だ。DOHC4バルブ直列4気筒エンジンや軽量な車体をはじめ、トリプルディスク、コムスターホイールなど、世界耐久で「無敵艦隊」の異名を誇ったRCBレーサーの技術を随所に還元した。写真はF・スペンサーのライディングでAMAスーパーバイク選手権のデイトナ100マイルレース勝利したレーサー。
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HONDA CB750F(1981)
そもそもCB750F/900Fは、カワサキのZを打倒すべく開発されたモデル。時は流れ、現在大人気のカワサキZ900RSを追撃するため、あらたにCB1000Fが送り込まれると期待したい。
1300より軽量&剛力、ベースはCB1000ホーネットか
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HONDA CB-F Concept(2020)
CB1000Fは華麗なヨーロピアンフォルムをまとい、まさに「現代版エフ」となるだろう。ベース車は最新のCB1000ホーネット、デザインは2020年に公開された「CB-Fコンセプト」に近いと思われる。
CB750Fのウインカーやテールランプは大型だったが、Fコンセプトのように絞り込まれてシャープな印象に。マフラーもCB750Fの2本出しに対し、右1本出しのメガホンマフラーになるだろう。リアモノショックや四角形のカラー液晶メーターもCB-Fコンセプトと同様になると予想される。
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HONDA CB1000 HORNET(2025)
CB1000ホーネットの999cc直4エンジンは、2017年型CBR1000RR(SC77)がベース。基本設計が22年前のCB1300に対して、軽量コンパクトで電子制御を満載し、152PSとハイパワー。この性能で134万2000円というコスパも魅力だが、それをベースとするCB1000Fも150万円以下を期待できるかもしれない。
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HONDA CB1000F ●CG:宮窪伸治
早ければ春頃には続報が期待できそうなCB1000F。続報が入り次第、すぐにお届けするので期待して待っていてほしい。