安全・安心・便利の3拍子。近年では高級車を中心に普及した「スマートキーシステム」
【主な機能・効果】
1.キー不要で始動時の煩雑さを低減
2.イモビライザー機能も加えて盗難抑止
【主な採用モデル】
ホンダ PCX、フォルツァ、ゴールドウイング、ヤマハ XMAX、BMW R1250GS、F850GS、ドゥカティ ディアベルなど多数
始動時にイグニッションキーを差し込むことなく、ボタンやスイッチひとつで走り出せる、イージースタートが魅力のスマートキーシステム。
ライダーが携帯するキーフォブ(携帯機)と車両のECUとの間で電波を使って通信を行ない、通信が成立してキーが認識されればセキュリティが解除され、エンジン始動が可能になる仕組みだ。
給油口の開閉や、バッテリー上がりの際などにハンドルロックを機械的に解除できるよう、キーフォブにはメカニカルキーを内蔵しているものが多く、車両側にも対応箇所にキーシリンダーが設けられている。
このシステムは2004年に登場したホンダ・フォルツァ(MF08型)の「スマートカードキーシステム」が二輪車初。
その後、その利便性からスクーターを中心に広まっていったが、近年ではツアラーやアドベンチャー、スーパースポーツなど、車両価格が高額なモデルを中心に、高級車向けの装備として浸透している。
上の写真はBMW F850GSのもの、下はホンダPCXのもの。モデルによってはトランクオープンのリモコンや、アンサーバックによる車両識別機能を備えたものもある。