文:中村浩史/写真:富樫秀明/ライダー:太田安治、木川田ステラ
ヤマハ「ツーリングセロー」各部装備・ディテール解説

丸目ライトとライトカウルに、ハンドルガードとスクリーン、ライトガードを追加装備するのがツーリングパッケージ。スクリーン裏にはスマホマウントにも使えるバーも装備する。

1985年、225㏄からスタートしたセローの空冷単気筒エンジンは、2005年に250㏄にスープアップ。08年にインジェクション化されて現在にいたる。最高出力は初代からずっと20PS。

フロントはオフロードモデルらしく21インチを、ブレーキはφ245mmローターと異径2ピストンキャリパーを採用。ファイナルエディションは白×緑と白×赤のボディカラーで、ゴールドリムを標準装備。

リアホイールは18インチ。リムにリブを立ててスポークを通し、リアのみチューブレスタイヤを装着。タイヤは前後とも専用の低騒音仕様、ブリヂストントレールウィング。こういうところもセローです。

ボディカラーの白×緑、もうひとつの白×赤は、実は初代モデルをオマージュしたもの。タンク側面のセローロゴにはカモシカグラフィックつき、タンク上面にはファイナルエディションエンブレムを装着している。

ツーリングセローは純正オプションである頑丈な大型リアキャリアを標準装備。用品として購入すると3万800円で、最大積載量は6.5㎏までOK。荷台面積は約1000㎠を確保。

今どきのモデルには見られない、グリーンバックの小型液晶によるメーター。タコメーターやギアポジション、燃費表示はなし、時計下の表示はオド&ツイントリップだ。

ツーリングを想定してビッグツーリングバッグ(ヘンリービギンズ製シートバッグDH745 2万4000円+税)を装着したところ。バッグ幅は約53㎝でご覧のバランス。さすがの安定感!
ヤマハ「ツーリングセロー」足つき性・ライディングポジション
シート高:830mm
ライダーの身長・体重:163cm・43kg

シート高は830mmと数字的には高いが、シート幅がスリムで足を降ろしやすく、車体も軽いので、取り回しは苦にならない。

ヤマハ「セロー250ファイナルエディション」主なスペックと価格
※諸元は、セロー250ファイナルエディション
全長×全幅×全高 | 2100×805×1160mm |
ホイールベース | 1360mm |
最低地上高 | 285mm |
シート高 | 830mm |
車両重量 | 133kg |
エンジン形式 | 空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 74.0×58.0mm |
圧縮比 | 9.7 |
最高出力 | 14kW(20PS)/7500rpm |
最大トルク | 20N・m(2.1kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 9.3L(レギュラー) |
変速機形式 | 5速リターン |
キャスター角 | 26゜40' |
トレール量 | 105mm |
タイヤサイズ(前・後) | 2.75-21 45P(チューブタイプ)・120/80-18M/C 62P(チューブレス) |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 税込58万8500円(ツーリングセローは税込64万4600円) |
文:中村浩史/写真:富樫秀明/モデル:木川田ステラ