丸と角という外観に加えてパーツの違いも楽しむ作り
メカドックによるカワサキZ750FXのセパレートハンドル仕様。
「前回紹介していただいたカワサキZ2と同じ860cc仕様なんですが、ピストンはJE製鍛造。キャブレターも同じFCRですがこちらの口径はひとつ大きいφ35mmを選択しています。マフラーもモリワキ・モナカに対してスピードショップイトウさんのメガホンをセレクトしています」
PAMS製電気系やウオタニSP2による点火など、お客さん、メカドック双方で擦り合わせていいと思われるパーツは先の860cc&セパレートハンドル仕様Z2と同じものを使う。ただ、各部をよく見ると、畑中さんが説明するように部分ごとにサイズや使用パーツが異なることが分かる。これは車体側も同様で、同じ前後18インチながらホイールがこちらではMAGTAN、リヤショックがナイトロン……となっている。
「じつはそのZ2とこのZ750FXは両車はオーナーさんが同じ方で、両車フレームも含めてほとんどスペックは同じ。その上でそのようにパーツの性格やサイズでの違いを乗り比べておられるんです。車両はそれぞれ単体でも楽しいとおっしゃる上に、パワーカーブなどの数値には出ないフィーリングなども見つけて楽しんでいますよ」(畑中さん)
狙った作りの中で、違いをあえて2台持ちすることによって楽しむ。じつに羨ましい限り、と言えそうだ。
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