ドゥカティ新型「モンスター」車両概要
18kgもの軽量化を達成、スタイルもモダンに進化
ドゥカティのベストセラーモデルであるモンスターがフルモデルチェンジを受けた。これまでにないアルミ製フロントフレームを採用しているのが最大の特徴となっている。
その目的は軽量化で、従来のトレリスフレームより4.5kgも軽く、単体重量はわずか3kgに留めている。他にもホイールで1.7kg、スイングアームは1.6kg、リアフレームは1.9kgの軽量化を達成。従来モデルのモンスター821と比べると18kg軽量となる装備重量188kgを実現している。
エンジンは821ccから937ccに拡大し、排出ガス規制のユーロ5に適合しつつ最高出力は2PSアップ。スタイルはリング状のデイランニングライトやLEDヘッドライト、流れるウインカーなどでモダンなイメージに仕上げている。
俊敏なネイキッドという初代からのコンセプトを受け継ぎながら、新型は最新装備を大胆に盛り込み大幅な進化を遂げている。
ドゥカティ新型「モンスター」宮崎敬一郎のココがポイント!
格段に扱いやすくなったイイことずくめの進化
実質的にはモンスターのミドルレンジモデル「モンスター821」の後継モデルになると思う。車体が大幅に軽くなっている点や、電子制御アシストデバイスの進化、排気量増大に伴ってトルクとパワーが増していることも「扱いやすさ」重視の進化ということを表している。
車体まわりで注目の新しいフロントフレームは、ステアリングヘッド回りの剛性バランスの調整に関するノウハウを実践で習得してきたオリジナル。見た目の印象も程よく柔らかそう。クイックだが容赦ないガチガチな応答、ではないはずだ。
まだ詳しいことは知らないが、ムルティストラーダ系の、フライホイールの落ち着きがいいエンジンをベースにしているのなら、エンジンにもどこか紳士的なフィーリングがあるに違いない。ネットで公開されている勇ましい走りを見せるPVが全てではないと思っている。たぶん、乗るとイイことずくめだろう。特に大型ビギナーや小柄なライダーには。
ドゥカティ新型「モンスター」各部装備・ディテール解説
ドゥカティ新型「モンスター」カラーバリエーション
※写真は「モンスター・プラス」
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ドゥカティ新型「モンスター」主なスペック
全長×全幅×全高:NA
ホイールベース:1474㎜
最低地上高:NA
シート高:820㎜
車両重量:188㎏
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
総排気量:937㏄
ボア×ストローク:94×67.5㎜
圧縮比:13.3
最高出力:111HP/9250rpm
最大トルク:9.5㎏-m/6500rpm
燃料供給方式:FI
燃料タンク容量:14L
キャスター角:24度
トレール量:93㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ形式:前φ320㎜ダブルディスク/後φ245㎜ディスク
タイヤサイズ:前120/70ZR17/後180/55ZR17
まとめ:オートバイ編集部