スズキ新型「ハヤブサ」のエンジン特性
実用域の速さも追求し最高のパワー特性に
「最強」とは何か。「最速」とは何か。単なるデータだけでは表せない、深遠なるテーマに対して、新型ハヤブサのパワーユニットは明快な答えを出して見せた。
その答えとは、全域でパワフルであり、ライダーによどみのない、怒涛の加速をたやすく引き出せる高性能であること。300km/hに到達するのは当たり前、ならばそこに至るまでの速さを磨き抜く。新型ハヤブサのパワーユニットは、そんな「扱いやすい最強最速」エンジンにするため、従来型のユニットを徹底リファインしているのだ。
スペックだけ見れば、最高出力は197PSから188PSへのダウン。しかし、トルクの谷は解消され、動力性能も0-200m加速、0-100km/h加速、どちらも新型の勝ち。誰もが速く走れてこそ、最強・最速である。新型ハヤブサのエンジンは雄弁に物語っている。
スズキ新型「ハヤブサ」エンジン解説
上の表で初代、2代目、新型のエンジンのスペックを比較すると、新型は2代目から最高出力が7PS下がり、最大トルクも0.5㎏-mダウンしている。しかし下の図で出力特性を比較すると、2代目の低中速にあったトルクの谷は解消され、上の表の0-200m、0-100km/h加速も新型が最速。新型はスペックだけでは語れない速さと扱いやすさを両立しているのだ。
まとめ:オートバイ編集部