KTMが誇るアドベンチャーシリーズの最高峰モデルとして登場したのが、全身進化を果たした新型1290スーパーアドベンチャーシリーズ。ボディワークを一新して熟成の進んだLC8エンジンを搭載、加えて先進の電子制御技術も惜しみなく投入した充実のフラッグシップだ。
文:宮崎敬一郎、八代俊二、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

KTM「1290スーパーアドベンチャーS」ライディングポジション・足つき性

シート高:849~869 mm
ライダーの身長・体重:176cm・68kg

車高もシート高も自在に変えられるので、大抵のライダーは不満のないゆとりあるライポジを取れる。ホールドもしやすいが、足着きは決して良くはない。重心が低いため、サイズの割に取り回しは楽だ。

KTM「1290スーパーアドベンチャーS」各部装備・ディテール解説

シャープな走りを生む新シャシー!

画像: ステアリングヘッドを15mm手前に設定し、エンジン傾斜角も2度前傾。一方でスイングアームは延長された。これによりコーナリング性能を向上させている。

ステアリングヘッドを15mm手前に設定し、エンジン傾斜角も2度前傾。一方でスイングアームは延長された。これによりコーナリング性能を向上させている。

画像: 160PSを発揮するLC8エンジンはイグニッション、クラッチなどが見直され、ケースの肉厚変更で約1kg軽量化された。

160PSを発揮するLC8エンジンはイグニッション、クラッチなどが見直され、ケースの肉厚変更で約1kg軽量化された。

画像: 特徴的な形状のサイレンサーは2本出口の異形オーバル。容量を確保しながらパニアケースの装着にも配慮。

特徴的な形状のサイレンサーは2本出口の異形オーバル。容量を確保しながらパニアケースの装着にも配慮。

画像: 48mm径のWP製APEX SATフォークを採用。先進の電子制御とのタッグで、走行状況に応じた最適な減衰特性を確保。

48mm径のWP製APEX SATフォークを採用。先進の電子制御とのタッグで、走行状況に応じた最適な減衰特性を確保。

画像: WP製電子制御サスは0-100%の範囲でプリロードを設定できるほか、オプションで3種類の設定から選べる自動モードもある。

WP製電子制御サスは0-100%の範囲でプリロードを設定できるほか、オプションで3種類の設定から選べる自動モードもある。

画像: スイングアームは従来モデルよりも延長され、サブフレームも新設計。試乗車の標準装着タイヤはスロベニア製のミタス。

スイングアームは従来モデルよりも延長され、サブフレームも新設計。試乗車の標準装着タイヤはスロベニア製のミタス。

画像: 独特のマスクは先代から継承。左右のライト下部には、バンク角に応じて3段階で光るコーナリングランプを装備。

独特のマスクは先代から継承。左右のライト下部には、バンク角に応じて3段階で光るコーナリングランプを装備。

画像: スクリーン左右のダイヤルを回せば高さを細かく調整可能。ノブも大型で、グローブをしたまま操作できる。

スクリーン左右のダイヤルを回せば高さを細かく調整可能。ノブも大型で、グローブをしたまま操作できる。

画像: Seat-High 滑りにくい表皮のシートは工具不要で簡単に高さが変えられる。写真はハイモードでシート高は869mm。

Seat-High
滑りにくい表皮のシートは工具不要で簡単に高さが変えられる。写真はハイモードでシート高は869mm。

画像: Seat-Low ローモードのシート高は849mm。身長170cm代のライダーであれば、この仕様ならかかとは浮くが両足接地が可能。

Seat-Low
ローモードのシート高は849mm。身長170cm代のライダーであれば、この仕様ならかかとは浮くが両足接地が可能。

画像: メカがぎっしり詰まったシート下。後部には大きめの純正工具バッグが収まるが、このスペースを活かせばETC車載器の搭載も可能。

メカがぎっしり詰まったシート下。後部には大きめの純正工具バッグが収まるが、このスペースを活かせばETC車載器の搭載も可能。

画像: 初期ロットの100台限定で、サイドカバーにシリアルナンバーの入ったバッジが付く。右のボタンはキーレスのシートオープナー。

初期ロットの100台限定で、サイドカバーにシリアルナンバーの入ったバッジが付く。右のボタンはキーレスのシートオープナー。

画像: 最新のスマートキー採用で、電源ON/OFF、エンジン始動、ハンドルロック、給油口の開閉などではメカニカルキーが不要だ。

最新のスマートキー採用で、電源ON/OFF、エンジン始動、ハンドルロック、給油口の開閉などではメカニカルキーが不要だ。

画像: まるでタブレットのような7インチの大型カラーTFTモニターを採用。各種モードを一覧でき、車両の状況を把握しやすい。

まるでタブレットのような7インチの大型カラーTFTモニターを採用。各種モードを一覧でき、車両の状況を把握しやすい。

画像: Suspension Mode 電子制御サスのモードは、オプションのパッケージを導入すれば全6種類を選択可能。写真は最適なセッティングを自動選択するオプションの「オート」モード。

Suspension Mode

電子制御サスのモードは、オプションのパッケージを導入すれば全6種類を選択可能。写真は最適なセッティングを自動選択するオプションの「オート」モード。

画像: Ride Mode ライドモードは「ストリート」「スポーツ」「レイン」「オフロード」のほか、オプションのパッケージを選ぶと、写真の「ラリー」も選択可能。

Ride Mode

ライドモードは「ストリート」「スポーツ」「レイン」「オフロード」のほか、オプションのパッケージを選ぶと、写真の「ラリー」も選択可能。

KTM「1290スーパーアドベンチャーS」主なスペック

ホイールベース1557±15mm
最低地上高223mm
シート高849/869mm
車両重量227kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブV型2気筒
総排気量1301cc
ボア×ストローク108×71mm
圧縮比13.1
最高出力118kW(160PS)
最大トルク138N・m
燃料タンク容量23L
変速機形式6速リターン
ステアリングヘッド角65.3°
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR 19 M/C TL・170/60 ZR 17 M/C 72W TL
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格239万円(消費税10%込)

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