ファンが首を長くして待っていた、新型MT-09。SPから先行発売され、スタンダードモデルも2021年8月に登場。エンジンもシャシーも一新しており、ライバルに比べるとどんなアドバンテージがあるのか、ここでじっくり見比べてみよう。
文:オートバイ編集部/写真:赤松孝、南孝幸、森浩輔

新型MT-09の特徴

画像: YAMAHA MT-09 ABS / SP(写真はSP) 総排気量:888cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 シート高:825mm 車両重量:189kg/190kg 発売日:STD 2021年8月26日 / SP 2021年7月28日 税込価格:STD 110万円 / SP 126万5000円

YAMAHA MT-09 ABS / SP(写真はSP)

総排気量:888cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:825mm
車両重量:189kg/190kg

発売日:STD 2021年8月26日 / SP 2021年7月28日
税込価格:STD 110万円 / SP 126万5000円

「トルク&アジャイル」コンセプトがさらに進化!

燃焼トルクを効率よく引き出し、ライダーのスロットル操作にリニアに反応する「クロスプレーン・コンセプト」の3気筒エンジン、徹底的に軽さにこだわった車体、独創的なデザインで世界中のライダーを虜にしたMT-09。

画像: ▲MT-09 ABS

▲MT-09 ABS

今回登場した3代目は「トルク&アジャイル」という従来のコンセプトをより突き詰めたもので、軽量化とパワー・トルクの向上をとことん追求。そのために排気量を上げた新エンジンと、板厚にまでこだわった新作フレームを採用しているのがポイントだ。

IMUも導入し、トラコンやウイリーコントロールなども備えるが、目的は「速さ」ではなく、あくまで「面白さ」の追求。進化しながら「初心」を忘れない。それが新型MT-09なのだ。

画像: 新型MT-09の特徴

MT-09のライバルはズバリこの2台!

画像: Kawasaki Z900 総排気量:213kg エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:800mm 車両重量:213kg 税込価格:110万円

Kawasaki Z900

総排気量:213kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:800mm
車両重量:213kg

税込価格:110万円

まさしくガチの好敵手!

好評だった先代のZ800の正常進化版と言うべき、イキのいいアッパーミドル・スポーツNK。2020年モデルからはトラコンを標準装備、スマホリンク機能なども追加された。


画像: SUZUKI GSX-S750 ABS 総排気量:749cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:212kg 税込価格:98万7800円

SUZUKI GSX-S750 ABS

総排気量:749cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:212kg

税込価格:98万7800円

GSX-Sシリーズの中核モデル

GSX-R750譲りのエンジンを積む、快速スポーツネイキッド。兄貴分であるGSX-S1000譲りのスタイリングや、3モード制御のトラコンを装備して、100万円を切る価格を実現。

MT-09・Z900・GSX-S750|キャラクター比較

Z900とは価格も同じ! 好バトルに期待は高まる

各車が得意とする走りの守備範囲イメージに価格を加味すると、各車の相関関係はこんな感じだ。

STDのMT-09とZ900は価格がまったく同じ。パワーはZが若干上回るが、軽快さならMTが有利。3気筒と4気筒、どちらを選ぶか非常に悩ましいところだ。ハイグレードサス採用のSPはパフォーマンスのレベルも高くなっているが、当然ながら価格も高くなる。

GSX-S750は排気量こそ小さいが、走りのパフォーマンスではMTたちに近いものがあり、それでいて価格は10万円以上安い。コスパの良さも大きな魅力だと言えよう。

画像: ※このグラフは『オートバイ』編集部が各車両の相関関係をイメージしたもので、実際の性能面での優劣を示すものではありません。

※このグラフは『オートバイ』編集部が各車両の相関関係をイメージしたもので、実際の性能面での優劣を示すものではありません。

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