文:オートバイ編集部/写真:赤松孝、南孝幸、森浩輔
新型MT-09の特徴
「トルク&アジャイル」コンセプトがさらに進化!
燃焼トルクを効率よく引き出し、ライダーのスロットル操作にリニアに反応する「クロスプレーン・コンセプト」の3気筒エンジン、徹底的に軽さにこだわった車体、独創的なデザインで世界中のライダーを虜にしたMT-09。
今回登場した3代目は「トルク&アジャイル」という従来のコンセプトをより突き詰めたもので、軽量化とパワー・トルクの向上をとことん追求。そのために排気量を上げた新エンジンと、板厚にまでこだわった新作フレームを採用しているのがポイントだ。
IMUも導入し、トラコンやウイリーコントロールなども備えるが、目的は「速さ」ではなく、あくまで「面白さ」の追求。進化しながら「初心」を忘れない。それが新型MT-09なのだ。
MT-09のライバルはズバリこの2台!
まさしくガチの好敵手!
好評だった先代のZ800の正常進化版と言うべき、イキのいいアッパーミドル・スポーツNK。2020年モデルからはトラコンを標準装備、スマホリンク機能なども追加された。
GSX-Sシリーズの中核モデル
GSX-R750譲りのエンジンを積む、快速スポーツネイキッド。兄貴分であるGSX-S1000譲りのスタイリングや、3モード制御のトラコンを装備して、100万円を切る価格を実現。
MT-09・Z900・GSX-S750|キャラクター比較
Z900とは価格も同じ! 好バトルに期待は高まる
各車が得意とする走りの守備範囲イメージに価格を加味すると、各車の相関関係はこんな感じだ。
STDのMT-09とZ900は価格がまったく同じ。パワーはZが若干上回るが、軽快さならMTが有利。3気筒と4気筒、どちらを選ぶか非常に悩ましいところだ。ハイグレードサス採用のSPはパフォーマンスのレベルも高くなっているが、当然ながら価格も高くなる。
GSX-S750は排気量こそ小さいが、走りのパフォーマンスではMTたちに近いものがあり、それでいて価格は10万円以上安い。コスパの良さも大きな魅力だと言えよう。