手直しにライトチューンをプラスして楽しみを増す

モトレガシーによるカワサキZRX1200R。同店は’70~’80年代のモデルを中心に車両販売を行う一方、整備やチューニング、カスタムも手がけている。ZRXシリーズは’97年のZRX1100が初代で、同店の扱いモデルからは外れていそうだが、この世代でも問題なく対応してくれる。ZRXの場合は’84~’03年に展開していたGPZ900Rの系列エンジンを積んでいるし、ツインショックのネイキッドという点でも無理がない。

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「この車両はカムシャフトまわりの修理で入庫してきたものでした。そこに対応するのと合わせて、ハイカム化。その上で腰上のオーバーホール作業も行っています」と、モトレガシーの担当・立石さん。

他のZRXでも距離を重ねた車両に対して腰上をリフレッシュする作業の例もあり、これは年代を問わず、エンジンをしゃきっとした状態に戻す(もしくは、それ以上の状態にする)のに効くとのこと。

「マフラーも換えて、車体側も、基本的には純正ベースですが、ブレーキキャリパーやリヤショックを変更して、バランスも取っています。ゴリゴリ感を抑えた、いわゆるライトチューンという車両になっていますが、当店としてはこうしたリフレッシュを兼ねたメニューでの仕様はお勧めです。この車両はその一例ですね」

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既に初代の1100登場から25年。1200からでも20年超、DAEGも10年を軽く超え、その生産終了からも5年以上が経ってしまった。新しい現役モデルのつもりで、ついつい距離を重ねてしまったような車両も多いことだろう。それでへたりを感じるようなことがあれば、ここでもモトレガシーが施したメニューを参考にリフレッシュを行うのもいいだろう。もちろん、同店への作業依頼でもいい。

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Detailed Description 詳細説明

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スクリーンはMRAのスモークタイプでボディカラー(純正のブラック×ゴールドストライプ=2007年型A7F)との統一感を持たせる。

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2万2000kmを超えた走行距離。いいタイミングでのリフレッシュかもしれない。メーターも240km/hスケールに文字盤を変更している。

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クラッチおよびフロントブレーキのマスターシリンダーはともにニッシンのリザーバー別体式(純正もニッシンだが一体式だ)に変更した。

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ステップキットはストライカー。リブ入り断面トラススイングアームはZRX1200R純正のままだが、A7F(2007年型)ではこのように純正でブラック仕上げがなされる。

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エンジンはカムまわり修理、腰上オーバーホールとともにハイカムを組み、キャブレターはCVK36+K-TRICをパワーフィルター化した。

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φ43mmフロントフォークはノーマルで、フロントブレーキキャリパーをブレンボ4ピストンに換装し、ラインもステンレスメッシュ化されている。

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ブラック仕上げで3.50-17/5.50-17サイズの前後ホイールは純正だが、リヤサスはオーリンズに。EXはノジマEXのサイレンサーをトリックスター製に変更、組み合わせた。

取材協力:モトレガシー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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