文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年4月11日に公開されたものを転載しています。
最近流行りのSPAC(特別買収目的会社)スキームで、IPO(新規株式公開)を達成!
2015年から台湾でバッテリー交換ステーションによるサービス提供を開始し、以降瞬く間に急成長を遂げて斯界のリーディングカンパニーとなったGogoroは、ついに4月5日にナスダック上場を果たしました。その前日の4日には、SPAC(特別買収目的会社)であるポーマ・グローバルとの合併を完了しており、合併後の新会社は少なくとも3億3,500万ドル≒418億3,279万円!の現金を調達するであろう・・・と予想されております。
10年後にGogoroはどれだけ成長しているか・・・注目しましょう!
なお、今回の上場の話題としてもうひとつ注目されたのは、新規上場企業のセレモニーである「オープニングベル」を、米現地ではなく台湾から「オンライン形式」でGogoroが行ったことでした。IT時代、そしてCOVID-19パンデミック期ならでは「形式」にも思えますが、パンデミックが終息しない限りは今後もこの「形式」が定着するのかもしれませんね?
創業11年目で米ナスダック上場を果たし、評価額23.5億ドル≒2,580億円の企業に成長したGogoroは、インドではヒーロー・モトコープ、中国ではDCJ大長江集団とヤディア、そしてインドネシアではGotoグループと提携して、台湾以外のエリアでの市場開拓を進めています。
カーボンニュートラルに向けての重要な通過期間になるであろう2030年代には、世界各地で今よりもはるかに「電動化」が進んでいることが予想されますが、創業20年目を迎えたときのGogoroがどのような成長を遂げているのか・・・? 非常に気になります。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)