文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2022年8月24日に公開されたものを一部編集し転載しています。
航続距離が伸びて、番組にちょっとした影響を与えることになるのでしょうか?
2015年8月20日に発売されたヤマハE-Vinoは、ヤマハの人気の原付1種(50cc)スクーター「Vino」をベースにしたヤマハ製EV第4弾です。
初代モデル登場以来、ヤマハの原付一種電動スクーターとしてラインアップされ続けてきたE-Vinoですが、2017年春からレギュラー放送されているTV番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』の「旅の足」としてE-Vinoが採用されたことで、このモデルの存在は広く世間に浸透することになりました。
番組の内容はいわゆる「旅モノ」なのですが、ICE(内燃機関)搭載の原付一種スクーターよりも、だいぶ航続距離(1充電あたり)が短いE-Vinoゆえ、旅する出演者たちは頻繁に通り道で出会う地元の人々の情けにすがって、バッテリーを充電させてもらわないといけません。いわば現時点のEVの弱点である「航続距離の短さ」が、むしろ番組構成上の面白さを生み出す仕掛けになっているわけです。
さて、2022年9月に発売される2023年型E-Vinoですが、従来比1.2倍となる12.2Ah容量のバッテリーを新採用することで、1充電あたりの走行距離を29kmから32kmへ延ばしています(速度30km/h定地テスト値(標準モード)、乗員55kg、バッテリー新品、気温25℃、乾燥路面、無風の条件下での数値です)。
新旧で延びた航続距離は、たかが3km、されど3km・・・? 番組内ではガス欠ならぬ「電欠」で、雨の中や強烈な日差しの下をトボトボと出演者がE-Vinoを押し歩く姿がたびたび映し出されますが、そういう苦労をしている出演者側としては、テレビ局 or 制作会社に、すぐに航続距離が延びた新型E-Vinoに、使用車両を切り替えてほしい!! とガチで思うでしょうね(苦笑)。
ともあれ、市井のE-Vinoユーザー予備軍の人々にとっても、航続距離が従来型より延びたということは嬉しい知らせに違いありません!
コンポーネントパーツを「ブラック化」して、質感を高めています
バッテリーの改良以外の新型E-Vinoの変更点は、ヤマハいわくEVらしい新色・・・の2色を設定。ペールシアンパール2(シアン/ホワイト)は、クリーンなホワイトにシアンを組み合わせることで、アクティブで明るく都会的なイメージを表現。もうひとつのブルーイッシュホワイトパール(ホワイト)は、ヤマハが現在国内・海外で実証実験を展開中の電動スクーター「E01(イーゼロワン)」と共通のパール感あるボディ色を採用しています。
さらにアシストグリップ、フラッシャーボディ、レバー、グリップエンドといったコンポーネントパーツを、「ブラック化」することで、新型E-Vinoは従来型よりも質感を高めています。メーカー希望小売価格は31万4,600円(税込)で、国内販売計画は500台/年となっています。製品情報など詳細については、ヤマハ発動機の公式ウェブサイトをご参照ください!
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文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)