第1形態として完成し、次の第2形態パーツ群に着手

「ダウンチューブキットにワイドラジエーターKITと専用コアガードが製品になって、ようやくZ900RS・第1形態のパーツ群がすべて送り出せました」。2023年夏。ノーブレストとACサンクチュアリーの代表、中村さんは言う。この車両はノーブレストのパーツデモ車、かつサンクチュアリーのコンプリートカスタム、RCM(Radical Construction Manufacture)でもある。

第1形態パーツとは、先述のパーツにスイングアームやオーリンズ倒立フォークをセットとしたステム(倒立E×Mパッケージ)、フェンダーレスキットにステップキット、フルチタンのウエルドマフラー。ノーブレストが扱い元であるO・Zレーシング製鍛造ホイールもある。

画像1: 第1形態として完成し、次の第2形態パーツ群に着手

「Z900RSの登場当初は、このバイクに何をする、どんな手を入れるかのイメージが湧かなかったんです。車両に対してはよく出来たオールラウンダーという認識はありましたけど。パーツを作るにも当社は後発になったんですが、登場から2、3年経って考えが決まったんです。“ひとつの車両として、見た目も性能もRCMらしくしてみよう。そのために必要なルックスと機能を与えるパーツが、目指すところ”という具合です。それでこのRCM-534(RCMの通算製作534番目の車両を意味する)を作りながら、パーツ開発が進みました」

現行機種の機能向上を図り、カスタムらしさを持たせるという観点。それは’00年代に現役だったGPZ900RやZRX1200R/DAEGのRCM化やパーツ製作に通じるスタンスだった。そうしてZ900RSカスタム第1形態は完成。だがこのワードからは、Z900RSに以降の第2形態があることが分かる。

画像2: 第1形態として完成し、次の第2形態パーツ群に着手

「まずシングルシートキット。小物入れ機能も持たせます。それからダウンチューブキットによって補強効果を高めるサブフレーム。両者を合わせたコンビネーションキットもそうです。ピストンやカムといったエンジンパーツも構想に入っています。そうそう、O・Zホイールも、MotoGP車両に使われているのと同じ8本スポークで、マグネシウム鍛造の“カッティーバ8R”があります。Z900RS用は’24年には取り扱いできると予想しています。まだまだやることはたくさんありますね(笑)」

作れば作り込むほどにさらに構想が湧くZ900RSパーツ群。現状でも楽しみの幅は十分に広いが、それがさらに掘り下げられそうな点にも、また期待が深まってくる。

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ハンドルバーはデイトナRCMコンセプトLOWハンドルバー。φ22.2mm(純正φ28.6mm)をハンドルマウントを変更することで装着。メーターリングもブラック化している。フロントマスターはブレンボRCS、左右レバーはZETA“RCM”コンセプトフライトレバー(右はブレンボ用)。ノーマルヘッドライトステーに被せるZ900ビレットライトステーKITも備え、カスタムらしさを強調する。

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「Z900RSリアフェンダーレスKIT」はZ900RS純正のショートテールそのものを生かすデザイン。ベース色にレッドを選択し、Zのタイガーパターンをグラデーションアレンジするなどでカスタムらしさを訴える外装塗装はYFデザインが担当した。

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エンジンは948ccの排気量ほかノーマルだが、今後の発展性も考えられている。ラジエーターは「Z900RSラウンドタイプ ワイドラジエータKIT」('18〜'20用、'21〜用あり)に変更し、純正比10〜20%の容量アップ。またそれぞれに「専用コアガード」を設定。あえて粗めのメッシュを採用して冷却効果を高めつつコアの保護性能も持たせてある。

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エンジン前側ハンガーとフレーム下をつなぐ「Z900RSダウンチューブKIT」はA6063削り出しブラケット+7N01角パイプによる構成で複雑な取り回しをクリア。車体補強効果とダブルクレードルルックをZ900RSにプラスした。ここにサブフレームも加わる予定だ。

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Z900RSバックステップキットやZ900RSリダクションKIT(フレームスライダー)などもノーブレストのナイトロレーシングブランドで、同社/ACサンクチュアリーのZ900RS第1形態をまとめる。

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「Z900RSオーリンズ倒立E×Mパッケージ」はステアリングステム/オーリンズフォーク/フロントフェンダーのセットで、108mmピッチ社外ラジアルマウントキャリパーとφ310またはφ320mmディスクをボルトオン装着できる。フロントブレーキはブレンボGP4-RXキャリパーをZ900RS OZレーシングホイール ディスクにダイレクトマウントできるサンスター・ワークスエキスパンドディスクに組み合わせている。

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排気系は「Z900RS 4in1“ウェルド”クラフトチタン3D EXマフラー」+「グレネードチタン V-IIIサイレンサー」。リヤブレーキはブレンボGP2-SS CNC 2Pリアキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスク。

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スイングアームは「スカルプチャー・Z900RSボルトオンスイングアーム」でオプションのスタビ付き。前後ホイールはO・Zレーシングのアルミ鍛造品、GASS RS-A。3.50-17/5.50-17サイズで、ノーマル車両でも履ける設定。「Z900RS カーボンインナーフェンダーKIT」もノーマルスイングアームに装着可能だ。

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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