文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ヤマハ「XSR700」特徴
どこか懐かしさを感じる往年のヤマハスポーツカラー
XSR700は、ヤマハスポーツバイクの長い伝統を濃厚に感じさせるスポーツヘリテージモデル「XSR」シリーズのミドルバージョン。
ハンドリングと動力性能のバランスの取れた軽快な走りと、優れたコストパフォーマンスを兼ね備え、ヤマハMTシリーズのスタンダードモデルとして根強く支持されてきた「MT-07」をベースに、クラシカルなディテールが目立つ個性的なスタイリングを採用してレトロな雰囲気にイメージチェンジ。カジュアルにスポーティな走りを楽しめるモデルだ。
初代モデルが日本国内で販売開始となったのは2017年11月。この時すでに日本国内でもレトロな外観と先進技術によるパフォーマンスを合わせもった「XSR900」の世界観が受け入れられていた。さらに、ベースとなっているMT-07シリーズが国内でもすでに評価を獲得した大人気モデルとなっていたことも、ユーザーの期待を高める大きな理由となっていた。
欧州では2015年11月にXSR700の販売がスタート。すでに人気モデルとなっていたこともあり、待望の日本国内モデル登場だった。
現在国内販売中のXSR700は為替変動などの理由で価格改定された2023年モデルで、2021年にマイナーチェンジしたMT-07がベースとなっている。
メカニズムの面ではMT-07譲りの水冷並列ツインエンジンが平成32年排出ガス規制への適合を果たしたことと、標準装着タイヤにミシュランのロード5が採用されたこと、さらにフロントブレーキローター径がΦ282mmからΦ298mmに大径化されたことにより、スポーティな乗り味が磨かれたのが主な変更点。
加えてヘッドライト、ポジションランプ、フラッシャーランプは新たにLED化され、メーターもネガポジ反転液晶を使用した新型が装着されている。
ベースとなったモデルはMT-07
現行モデルのXSR700のベースとなっているのは、MT-07の2021年モデル。搭載する688cc水冷並列2気筒CP2エンジンは平成32年排出ガス規制に対応している。
ヤマハ「XSR700」カラーバリエーション
幅広い層のライダーに刺さる往年のスポーツバイクカラー
オーセンティックな外装にカスタマイズの可能性を想起させるボディ構成がXSR700の特徴だが、それに合わせたカラーリングも大きなポイントだ。現行のXSR700は往年のヤマハスポーツの名車である「RZ350」をイメージさせる青と水色のラインが入ったラジカルホワイトと、1980年代に様々な排気量で展開したミッドナイトスペシャルをイメージさせるゴールド&ブラックのブラックメタリックXをラインアップ。懐かしくも新しいカラーリングは、幅広い年齢のライダーに「刺さる」色合いと言える。
1980年代のミッドナイトスペシャルをイメージさせる精悍なゴールド&ブラック
ヤマハ往年の名車「RZ350」をイメージさせる青×水色ライン
XSR700の2024モデル(欧州仕様)
欧州ではXSR700の2024年モデルが発表されている。デザインイメージはそのままに新たなカラー、「ヒストリックブルー」と「ヒストリックホワイト」をラインアップする。
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