日本国内に導入される、数あるアドベンチャー&ロングツーリングモデルの中で、ビッグサイズの良さを追求して異彩を放っているのがVストローム1050DEだ。特に日本市場で重要視されがちなコンパクトさよりも、ビッグサイズボディによる長距離ランを快適にしたい狙いがよくわかる。ライダーを選ぶ、硬派なこのアドベンチャー&ロングツーリングモデルからは、やはり日本車離れしたキャラクターを味濃く感じることができるのだ。
文:中村浩史/写真:柴田直行

スズキ「Vストローム1050DE」スタイリング解説

画像: 2014年発売の初代V-Strom1000から6年後となる2020年にデビューした現行モデルは、ヘッドライトを異形長円形から角型とし、タンクシュラウドまわりのボリュームを増してグラマラスでシャープなスタイリングに一新。往年のラリーレイドマシン、DR-Zのデザインを現代風にアレンジした。

2014年発売の初代V-Strom1000から6年後となる2020年にデビューした現行モデルは、ヘッドライトを異形長円形から角型とし、タンクシュラウドまわりのボリュームを増してグラマラスでシャープなスタイリングに一新。往年のラリーレイドマシン、DR-Zのデザインを現代風にアレンジした。

画像5: 【レビュー】スズキ「Vストローム1050DE」インプレ(2024年)日本車離れした長距離走行時の快適性、このビッグサイズには意味がある!
画像6: 【レビュー】スズキ「Vストローム1050DE」インプレ(2024年)日本車離れした長距離走行時の快適性、このビッグサイズには意味がある!

スズキ「Vストローム1050DE」各部装備・ディテール解説

画像: V-STROM1050と1050DEでは、スクリーン形状がそれぞれ専用設定となっている。1050はスクリーン下に高さ調整ハンドルを備えるが、この1050DEは工具を使用して上下3段階に高さを調節する仕様。ヘッドライトとウィンカーにはもちろん、LEDを採用する。

V-STROM1050と1050DEでは、スクリーン形状がそれぞれ専用設定となっている。1050はスクリーン下に高さ調整ハンドルを備えるが、この1050DEは工具を使用して上下3段階に高さを調節する仕様。ヘッドライトとウィンカーにはもちろん、LEDを採用する。

画像: 5インチカラー液晶ディスプレイ。ギアポジション表示つきのデジタルスピード&バーグラフタコメーターが画面の大半を占め、燃料計下にはオド&ツイントリップに平均&瞬間燃費を表示。速度の上には現設定のパワーモードなどを表示。

5インチカラー液晶ディスプレイ。ギアポジション表示つきのデジタルスピード&バーグラフタコメーターが画面の大半を占め、燃料計下にはオド&ツイントリップに平均&瞬間燃費を表示。速度の上には現設定のパワーモードなどを表示。

画像: 電子制御のセットが分かりやすいスイッチのレイアウト。モードボタンでパワーモード/トラクションコントロール/ABSとメニューを出し、+/−ボタンで好みのモードを選択するだけ。+/−ボタンだけの操作ではメーター表示項目を変更できる。

電子制御のセットが分かりやすいスイッチのレイアウト。モードボタンでパワーモード/トラクションコントロール/ABSとメニューを出し、+/−ボタンで好みのモードを選択するだけ。+/−ボタンだけの操作ではメーター表示項目を変更できる。

画像: 見るからにボリュームあるデザインのタンク容量は20Lで、ニーグリップしやすい形状だ。1050DEの燃費はカタログ表示のWMTCモードで19.3km/L、今回の試乗でも18〜22km/Lをマークした。DEの車体色は写真の白×黄と白×青の2バリエーションだ。

見るからにボリュームあるデザインのタンク容量は20Lで、ニーグリップしやすい形状だ。1050DEの燃費はカタログ表示のWMTCモードで19.3km/L、今回の試乗でも18〜22km/Lをマークした。DEの車体色は写真の白×黄と白×青の2バリエーションだ。

画像: 1036ccの水冷DOHC4バルブVツインはシフトUP/DOWNともクラッチ操作が不要なクイックシフトシステムを採用するほか、パワーモードを3種類から選択できる。また、1050DEのみの装備としてトラクションコントロールにダートラン向きのGモードを追加。

1036ccの水冷DOHC4バルブVツインはシフトUP/DOWNともクラッチ操作が不要なクイックシフトシステムを採用するほか、パワーモードを3種類から選択できる。また、1050DEのみの装備としてトラクションコントロールにダートラン向きのGモードを追加。

画像: 右1本出しとしたマフラーは2im1レイアウトを採用。サイレンサー内に大型キャタライザーを内蔵し、大排気量モデルらしい太く低いサウンドを聞くことができる。車両の最低地上高をクリアすべく、前後エキパイを極力車両に近く這わせている。

右1本出しとしたマフラーは2im1レイアウトを採用。サイレンサー内に大型キャタライザーを内蔵し、大排気量モデルらしい太く低いサウンドを聞くことができる。車両の最低地上高をクリアすべく、前後エキパイを極力車両に近く這わせている。

画像: 1050DEがフロント21インチのワイヤースポークを採用しているのに対し、1050ではフロント19インチのキャストホイールを採用する。DEはフロントがチューブ、リアがチューブレスホイールとなる。DEが履くタイヤはダンロップトレールマックスだ。

1050DEがフロント21インチのワイヤースポークを採用しているのに対し、1050ではフロント19インチのキャストホイールを採用する。DEはフロントがチューブ、リアがチューブレスホイールとなる。DEが履くタイヤはダンロップトレールマックスだ。

画像: スポークホイールの1050DE、キャストの1050とも、リアホイールのサイズは17インチ。リアサスには工具なしでプリロード調整が行えるリモートダイヤルを標準装備する。フロントは伸/圧側減衰力調整が可能、リアは伸側のみ減衰調整が可能だ。

スポークホイールの1050DE、キャストの1050とも、リアホイールのサイズは17インチ。リアサスには工具なしでプリロード調整が行えるリモートダイヤルを標準装備する。フロントは伸/圧側減衰力調整が可能、リアは伸側のみ減衰調整が可能だ。

画像: 1050DEのシート高は880mmだが、アクセサリーパーツとして座面が30mm低いローシートも設定されている。さらにそのアクセサリーパーツには、アルミor樹脂製トップケースとパニアケース、専用のパニアケース&トップケースマウントもラインアップされる。

1050DEのシート高は880mmだが、アクセサリーパーツとして座面が30mm低いローシートも設定されている。さらにそのアクセサリーパーツには、アルミor樹脂製トップケースとパニアケース、専用のパニアケース&トップケースマウントもラインアップされる。

画像: タンデムシート下にはちょうど、ETC車載器の本体が入るスペースが設けられている。さらに後右端には12VのDCソケットを、メーターパネル左側にはUSBソケットを標準装備。スクリーン裏にはアクセサリーマウント用のバーも備えられている。

タンデムシート下にはちょうど、ETC車載器の本体が入るスペースが設けられている。さらに後右端には12VのDCソケットを、メーターパネル左側にはUSBソケットを標準装備。スクリーン裏にはアクセサリーマウント用のバーも備えられている。

スズキ「Vストローム1050DE」主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2390×960×1505mm
ホイールベース1595mm
最低地上高190mm
シート高880mm
車両重量252kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量1036cc
ボア×ストローク100.0×66.0mm
圧縮比11.5
最高出力78kW(106PS)/8500rpm
最大トルク99N・m(10.1kgf・m)/6000rpm
燃料タンク容量20L
変速機形式6速リターン
キャスター角27°30′
トレール量126mm
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)90/90-21M/C 54H・150/70R17M/C 69H
燃料消費率 WMTCモード値19.3km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格171万6000円(消費税10%込)

文:中村浩史/写真:柴田直行

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