文:中村浩史/写真:柴田直行
スズキ「Vストローム1050DE」スタイリング解説

2014年発売の初代V-Strom1000から6年後となる2020年にデビューした現行モデルは、ヘッドライトを異形長円形から角型とし、タンクシュラウドまわりのボリュームを増してグラマラスでシャープなスタイリングに一新。往年のラリーレイドマシン、DR-Zのデザインを現代風にアレンジした。


スズキ「Vストローム1050DE」各部装備・ディテール解説

V-STROM1050と1050DEでは、スクリーン形状がそれぞれ専用設定となっている。1050はスクリーン下に高さ調整ハンドルを備えるが、この1050DEは工具を使用して上下3段階に高さを調節する仕様。ヘッドライトとウィンカーにはもちろん、LEDを採用する。

5インチカラー液晶ディスプレイ。ギアポジション表示つきのデジタルスピード&バーグラフタコメーターが画面の大半を占め、燃料計下にはオド&ツイントリップに平均&瞬間燃費を表示。速度の上には現設定のパワーモードなどを表示。

電子制御のセットが分かりやすいスイッチのレイアウト。モードボタンでパワーモード/トラクションコントロール/ABSとメニューを出し、+/−ボタンで好みのモードを選択するだけ。+/−ボタンだけの操作ではメーター表示項目を変更できる。

見るからにボリュームあるデザインのタンク容量は20Lで、ニーグリップしやすい形状だ。1050DEの燃費はカタログ表示のWMTCモードで19.3km/L、今回の試乗でも18〜22km/Lをマークした。DEの車体色は写真の白×黄と白×青の2バリエーションだ。

1036ccの水冷DOHC4バルブVツインはシフトUP/DOWNともクラッチ操作が不要なクイックシフトシステムを採用するほか、パワーモードを3種類から選択できる。また、1050DEのみの装備としてトラクションコントロールにダートラン向きのGモードを追加。

右1本出しとしたマフラーは2im1レイアウトを採用。サイレンサー内に大型キャタライザーを内蔵し、大排気量モデルらしい太く低いサウンドを聞くことができる。車両の最低地上高をクリアすべく、前後エキパイを極力車両に近く這わせている。

1050DEがフロント21インチのワイヤースポークを採用しているのに対し、1050ではフロント19インチのキャストホイールを採用する。DEはフロントがチューブ、リアがチューブレスホイールとなる。DEが履くタイヤはダンロップトレールマックスだ。

スポークホイールの1050DE、キャストの1050とも、リアホイールのサイズは17インチ。リアサスには工具なしでプリロード調整が行えるリモートダイヤルを標準装備する。フロントは伸/圧側減衰力調整が可能、リアは伸側のみ減衰調整が可能だ。

1050DEのシート高は880mmだが、アクセサリーパーツとして座面が30mm低いローシートも設定されている。さらにそのアクセサリーパーツには、アルミor樹脂製トップケースとパニアケース、専用のパニアケース&トップケースマウントもラインアップされる。

タンデムシート下にはちょうど、ETC車載器の本体が入るスペースが設けられている。さらに後右端には12VのDCソケットを、メーターパネル左側にはUSBソケットを標準装備。スクリーン裏にはアクセサリーマウント用のバーも備えられている。
スズキ「Vストローム1050DE」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2390×960×1505mm |
ホイールベース | 1595mm |
最低地上高 | 190mm |
シート高 | 880mm |
車両重量 | 252kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量 | 1036cc |
ボア×ストローク | 100.0×66.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 78kW(106PS)/8500rpm |
最大トルク | 99N・m(10.1kgf・m)/6000rpm |
燃料タンク容量 | 20L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27°30′ |
トレール量 | 126mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21M/C 54H・150/70R17M/C 69H |
燃料消費率 WMTCモード値 | 19.3km/L(クラス3・サブクラス3-2)1名乗車時 |
製造国 | 日本 |
メーカー希望小売価格 | 171万6000円(消費税10%込) |
文:中村浩史/写真:柴田直行