【名車解説】エグリ ヴィンセント「ブラックシャドウ」|最高と至高のコラボレーション
1960年代まで世界のモーターサイクルはイギリスが牛耳っていた。日本が一矢を報い始めたのは1970年代の幕開けの少し前。そして1950年──日本がようやく「戦後」を脱し始めた頃、200km/hという夢の扉を突破したオートバイがあった。それが、ヴィンセント・ブラックシャドウ。そのスーパーバイクに適正な骨格を与えたのがフリッツ・エグリというフレームビルダーだった。文:中村浩史/写真:松川 忍、モーターマガジンアーカイブス/車両協力:東本昌平