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「HONDA CBR900RR(1992年)」“レーサーレプリカ”からのバトンタッチ 〜スーパースポーツ時代の始まり〜【花の90年代組】
CBR900RRから始まりR1の登場で次の時代へ
250、400クラスで盛り上がりをみせたレーサーレプリカブームは、750、リッタークラスにも波及し、アルミフレームにフルカウルの高性能モデルが次々に登場する。
そんな流れを受けて、ホンダとしては84年のVFR1000R以来の本格的なリッタースポーツ、CBR900RRを92年に投入する。
CBR900RRがそれまでの大排気量スポーツバイクと大きく違ったのは軽量コンパクトな車体が生み出す軽快でニュートラルなハンドリングだ。
スロットルレスポンスもシビア過ぎず、どこからでもアクセルを開けていけるエンジン特性によって、ワインディングでの俊敏性は9...
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【平成5年 HONDA CBR900RR】パワフルで軽量コンパクト現代的スーパースポーツの先駆け【昭和vs平成 名車烈伝】
幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
バイクを操る楽しさを追い求めて生まれた元祖スーパースポーツ
1980年代の後半から、ホンダのスポーツモデルの主力はV型4気筒だった。特に87年登場のVFR750R(RC30)の活躍は目覚ましく、誰もが認める最強スポーツ、と言えばVFRのことだったのである。
でも、レースシーンだけではなく、公道で誰もが楽しめるスポーツバイクが欲しい。
そんな想いから開発されたのがC...
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平成5年 HONDA CBR900RR【山本泰二氏パッセージ株式会社代表取締役 昭和vs平成 名車烈伝】
※月刊オートバイ2018年8月号より
なにより自分が乗りたくて北米仕様を輸入しました
CBR900RRを初めて見たのはアメリカの雑誌でした。今でもあの時の興奮を覚えていますが「ついに出たか!」というのが第一印象でした。
当時は750㏄以上のモデルが大型ツアラーばかりの中、コンパクトな車体にわずか185㎏の車重で、エンジンもパワフルな122PS。その頃人気だったCBR400RRの兄貴分というべきレーシーなルックス。もう、大ヒットの予感しかしませんでしたし、まず誰よりも早く手に入れて自分で乗ってみたかった。だから、欧州仕様よりひと足先に発売になる北米仕様に目をつけて輸入したのです。
当時は逆...