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「SUZUKI GSX-R750」水冷エンジンに生まれ変わったRナナハン(1992〜2004年)【R750 二夜連続公開 第二夜】
フレキシブルな750ccエンジンで公道で楽しいスーパースポーツに変身『SUZUKI GSX-R750/GSX-R600』
レースで闘うために生まれたGSX-R750だけに、90年代に入ると油冷エンジンでライバルたちに立ち向かうには限界を迎えてしまう。
そして1992年のフルモデルチェンジでついにエンジンを水冷化。
しかしこの初代水冷モデル、水冷化でパワーアップはしたものの、油冷時代から基本構成を大きく変えないフレームを採用したこともあって、戦闘力の向上はそれほど進まず、1994年にキャブレター変更や軽量化が施されたGSX-R750SPを投入するが事態は好転しなかった。
だがスズキは、再び...
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「SUZUKI GSX-R750」油冷エンジンのナナハンスーパースポーツ(1985〜1991年)【R750 二夜連続公開 第一夜】
ひたすらに勝利を追い求めた「戦うための」の油冷マシン
80年代半ば、サーキットでの速さ、レースでの勝利を追い求めたスズキの出した回答がGSX-R750。
単純にして困難なハードルを、油冷エンジンなど独自のアプローチで実現、ロードレース史に大きな足跡を残した「戦うための」マシンだ。
ここでは世界から賞賛されながら、やがてサーキットから退場するまでを振り返ってみたい。
油冷GSX-R750の輝ける栄光はサーキットと共にあった
大排気量の市販4ストスポーツをベースにしたマシンで争われていたTT-F1クラスのレースは、80年代初頭は排気量の上限が1000ccで行われ、スズキはGSX1000Sをベ...
ライター
【昭和60年 SUZUKI GSX-R750】油冷+アルミフレームのビッグバイク革命児【昭和vs平成 名車烈伝】
幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
(月刊オートバイ2018年8月号より)
変わらぬGSXーRのDNA
250㏄はRZ、400㏄はCBXが開けた「スポーツバイク」の扉。750㏄クラスのそれは、スズキによって力強く開け放たれた。
昭和58年に発売したΓ、翌年のGSXーR(400)に続き、GSXーR750を発表。大型免許枠への、まさかのレーサーレプリカ投入だった。
R750は、すでに水冷が常識となりつつ...
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スーパースポーツの新しい方向性を作ったR1!【1994年KAWASAKI Ninja ZX-9R/1998年YAMAHA YZF-R1/1996年SUZUKI GSX-R750】【花の90年代組】
ZXR750から進化してCBR900RRをターゲットに
Z1やGPZ900Rなど「900」という排気量はカワサキを象徴する数字であった。しかし、92年にホンダからCBR900RRが登場すると、その足元は揺るがされる。そこで、伝統の900㏄クラスの覇権争いに挑むことを選んだ。それが、ニンジャZX-9Rだ。ZXR750をベースに、ボア×ストロークを拡大して899㏄にまでスケールアップされたサイドカムチェーン4気筒エンジンで、ツインラムエアシステムを採用し、CBRを大きく上回る139PSを発揮した。
スーパースポーツを1000㏄で確立
最高出力150PS、乾燥重量177㎏、ホイールベース139...