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北海道のプロショップに聞く! 愛車の冬の保管と春の起こし方|バイクプラザ メカドック【Heritage&Legends】
街が雪に閉ざされてしまってやむなく、あるいは寒さが辛くて……。冬の間は大切な愛車を寝かせてしまっているライダーも少なくないだろう。趣味で楽しんでいるのだから、当然、無理して乗る必要もない。ただし一方で、いかに高価で高質なガレージに愛車をしまっていたとしても、再稼働時には必ずチェックをしておきたい項目もある。ほぼ半年の間、バイクに乗ることができない北海道では、そんな保管と春の乗り出し時にどんな注意を払うのだろう。道内随一の大都市、札幌のバイクプラザ・メカドックで聞いてみよう。※本企画はHeritage&Legends 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
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バイクプラザ・メカドック Z1000Mk.II(カワサキ Z1000Mk.II)発電・充電・点火に気を配り新しいパーツも正しく導入【Heritage&Legends】
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ツインプラグヘッドエンジンに今流の18インチを合体
「この車両は元々同じ道内、旭川のタカサキさんでKYBフォークなどを使った、いわゆる18インチ仕様で作ったものでした。それをウチの社長(阿部さん)が手に入れて仕様を変えたんです。今流の足まわり、17インチホイール仕様で使うようなアイテムを使いながら、改めて18インチを履かせてみようって。ですからフロントフォークはφ43mmのナイトロンで、そのためにステアリングステムも換えました。リヤショックもナイトロン。リヤのブレーキキャリパーをゲイルスピー...
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バイクプラザ・メカドック Z1-R(カワサキ Z1-R)スマートな純正ルックを生かした快速メイクス・カフェ【Heritage&Legends】
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オーナーが本来望んでいた形へ仕立て直された1台
Z1〜Z900シリーズが1015cc化やトリプルディスク化というアップデートを受けたKZ1000。これをベースに19/18のワイヤスポークに換えて前後18インチのキャストホイールを履かせ、角型デザインの外装とビキニカウルを装着した“メイクス・カフェ”、車両メーカー製カフェレーサーがZ1-Rだ。スマートでエッジの効いたルックスを持ったZとして、今も多くのファンがいる。
「この車両は元々、純正流用で前後17インチホイール化してあったものでした。入庫...
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バイクプラザ・メカドック GS1000S(スズキ GS1000S)一番使う街乗りの使い勝手を高めたオールラウンダー【Heritage&Legends】
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意外なパーツの流用が大きな効果につながる
「特別なことはしていないんですよ」。
メカドックでメカニックを務める畑中さんにこのGS1000Sの特徴を聞くと、こんな答えが返ってきた。
「いや(笑)、それがコンセプトのようなもので、“ノーマルのスタイルを崩さないで、あまり目立たないように手を入れたい”というオーダーをいただいたんです。それに沿って、できるだけノーマルっぽく、でもこっそり速いという仕様に仕立てたんです」
往年の5本スポークに近いデザインを持ったホイールはMAGTAN JB1で、色はシ...
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バイクプラザ・メカドックZ1R-II(カワサキZ1R-II)エンジンも車体も全バラ再構築で快走仕様に【Heritage&Legends】
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難点を見つけ出し、良好なパーツを使って一新する
メイクス・カフェレーサーとしてスマッシュヒットとなった、カワサキZ1-R。Z1000をベースに1977年にデビューしたモデルだ。そのZ1000がZ1000Mk.IIに進化したことや、Z1-Rで不評だった部分を受けて、ベースをMk.IIとして燃料タンク容量も13→20リットルに拡大、ホイールサイズも前後18インチから、ベース車同様の19/18インチとしたのがZ1R-IIだ。この車両はそんなZ1R-IIが元になっていて、メカドックに作業依頼で持ち込...
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バイクプラザ・メカドックZ650(カワサキZ650)速く軽く止まるを手堅くまとめた進化型ザッパー【Heritage&Legends】
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400ccクラス並みの軽快感で楽しめる!
一体式クランクなどを採用し、コンパクトで取り回しの良いZを作ろうという“サーロインステーキ作戦”で作られたのが、カワサキZ650(’76~)。風を切って(zap)軽く走ることから“ザッパー(zapper)”と呼ばれたモデルだ。ちなみに大排気量マルチシリンダー・スポーツモデルを送り出そうとする“ニューヨークステーキ作戦”によって作られたZ1も開発時に軽快なザッパーを意識していた。
「この車両はそのZ650を“少し軽くて速くて、乗れるように作ってほしい”...
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メカドックSV650X&SELOW(スズキSV650X&ヤマハSELOW)できないことをできるようにする工夫【Heritage&Legends】
必要な箇所に手を入れて作るカスタムの原点2台
メカドックは北海道・札幌でカスタムをメインに活動するショップ。中でもスズキ系は“ベコ”GSX1100/750系は全国区と言えるくらいに知られる。一方で扱い車両はそこにとどまらず、旧車から現行車まで。それらを微に入り細に入り工夫するというカラーを持っている。そんな同店による2台は……。
「このスズキSV650Xとヤマハ・セローは、どちらも同じお客さんの車両です。SVが1号機、セローが2号機で、1号機のSVはじつは長年乗ってきたZからスーパースポーツを経由しての乗り換え。気軽に乗れて遠出もできて、という点を重視してここに落ち着いたようです。
2号...
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メカドックKATANA(スズキKATANA)ひと工夫を加えてKATANAを魅力的に変える【Heritage&Legends】
ルックス的にも魅力をかつハードルは低めで
発売から1年以上が経ち、街中でも見かける機会が増えたニューKATANA。各アフターパーツメーカーからのパーツ群も次々と現れつつあるが、市場での好みははっきり分かれている。
「当店のお客さんに聞いてみたら10人中10人とも“要らないかなあ”という反応をされたんです。だったらちょっと手を入れて、“このくらいの形と仕様にして魅力を引き出して、しかも手が届く程度というカスタム車を作ってみたら、ほしくなる人もいるのでは?”というところを目指したのが、この車両なんです」
こう教えてくれるのは、北海道は札幌、バイクプラザ・メカドックの畑中メカだ。同店は長年さま...