ライター
【RG-Γ伝】Vol.6「レプリカブームを牽引した250ガンマの最終型」RG250Γ SP(VJ23A)-1996〜1999- 〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜
この分野に対するスズキの強いこだわりを感じさせた250ccГの最終型
話題と販売の双方で我が国のオートバイ市場を牽引してきた250㏄レーサーレプリカだったが、嗜好の変化や規制の強化などから1990年代中盤になると勢いが衰え、ホンダとヤマハは細かな仕様の見直しやカラー変更のみで年式を重ねていった。
そんな状況にあってスズキは、まさかの全面刷新を敢行。1996年のことである。日本において、250㏄を超える2サイクルモデルは1999年で販売をほぼ終えたから、これは大英断だったといえる。
すべてが新設計され、エンジンはワークスレーサーと同じ70度にシリンダー角を変更。車体ではフレームを刷新、湾曲...
ライター
【RG-Γ伝】Vol.5「初代RG250Γから僅か2年で大幅に進化した"V"ガンマ」RG250Γ(VJ22A)-1990- 〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜
前後足まわりやフレームを刷新、右2本出しの排気系が目を引く1990年型
RGV250Γ(VJ22A)1990〜1993
初代RGV250Гが登場してから2年後となる1990年型において、大幅な改良を実施。当時の開発サイクルは非常に短く、他メーカーも1988年とは異なるモデルを市場に投入していた。3型となる新しい"ブイガンマ"は、VJ22Aに型式が変化、機種記号の末尾に付くアルファベットはLとなった。
より高次元にエンジンを電子制御するSAPC:スズキ・アドバンスド・パワー・コントロールや、排気タイミングを細密にコントロールするAETCⅡ:オートマチック・エグゾースト・タイミング・コントロ...
ライター
【RG-Γ伝】Vol.4「Vツインに生まれ変わった250ガンマの第2世代」RG250Γ(VJ21A)-1988-1989- 〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜
【RG-Γ伝】Vol.1〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜「2代目ガンマ"HB"」RG250Γ(GJ21A)-1984- - webオートバイ
登場より1年で早くも変更を実施!初代によく似た外観ながら多くが異なる
2年目となる1984年に、GJ21A(RG250EW-2)へと進化。当時、GPレースのスポンサーはブリティッシュ・アメリカン・タバコで、同社がドイツで製造させていたHB(ハーベー)のパッケージデザインでレーサーをペイント。イエロー×ホワイトの鮮やかなカラーリングをRG250Гも採用した。
フレームの主材となるアルミ角パイプの断面形状を改めることで、剛性を向上させつつ軽...
ライター
【RG-Γ伝】Vol.3「外装も変化して並列2気筒最終モデルとなった5型」RG250Γ(GJ21B)-1987- 〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜
【RG-Γ伝】Vol.1〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜「2代目ガンマ"HB"」RG250Γ(GJ21A)-1984- - webオートバイ
登場より1年で早くも変更を実施!初代によく似た外観ながら多くが異なる
2年目となる1984年に、GJ21A(RG250EW-2)へと進化。当時、GPレースのスポンサーはブリティッシュ・アメリカン・タバコで、同社がドイツで製造させていたHB(ハーベー)のパッケージデザインでレーサーをペイント。イエロー×ホワイトの鮮やかなカラーリングをRG250Гも採用した。
フレームの主材となるアルミ角パイプの断面形状を改めることで、剛性を向上させつつ軽...
ライター
【RG-Γ伝】Vol.2「外装や排気バルブを刷新した3型と4型」RG250Γ(GJ21B)-1985〜1986- 〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜
【RG-Γ伝】Vol.1〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜「2代目ガンマ"HB"」RG250Γ(GJ21A)-1984- - webオートバイ
登場より1年で早くも変更を実施!初代によく似た外観ながら多くが異なる
2年目となる1984年に、GJ21A(RG250EW-2)へと進化。当時、GPレースのスポンサーはブリティッシュ・アメリカン・タバコで、同社がドイツで製造させていたHB(ハーベー)のパッケージデザインでレーサーをペイント。イエロー×ホワイトの鮮やかなカラーリングをRG250Гも採用した。
フレームの主材となるアルミ角パイプの断面形状を改めることで、剛性を向上させつつ軽...
ライター
【RG-Γ伝】Vol.1〜当時の貴重な資料で振り返る栄光のガンマ達〜「2代目ガンマ"HB"」RG250Γ(GJ21A)-1984-
登場より1年で早くも変更を実施!初代によく似た外観ながら多くが異なる
2年目となる1984年に、GJ21A(RG250EW-2)へと進化。当時、GPレースのスポンサーはブリティッシュ・アメリカン・タバコで、同社がドイツで製造させていたHB(ハーベー)のパッケージデザインでレーサーをペイント。イエロー×ホワイトの鮮やかなカラーリングをRG250Гも採用した。
フレームの主材となるアルミ角パイプの断面形状を改めることで、剛性を向上させつつ軽量化。フロントブレーキキャリパーを対向式2→4ピストンに改める。外装パーツのデザインを変更するなどが最初期型との主要な相違点で、アンダーカウルを標準装備し...
ライター
【YAMAHA RZ250】Part 2「空前の大ヒットモデル"RZ"はどのように生まれたのか?」【心に残る日本のバイク遺産】-1980年-2サイクル250cc史 編
「正真正銘、ヤマハ最後の2ストロークスポーツ」
1957年に登場したYD1からスタートした、ヤマハ製の2スト250cc2気筒スポーツモデルの系譜は、60~70年代を通じてYDS~DS~RDへと進化を続け、その優れた性能によって日本国内はもちろん世界的にも高い支持を集めるようになっていく。
しかし60年代から問題になってきた自動車の排気ガスなどによる大気汚染によって、70年代に入ると北米を皮切りに排気ガス規制が本格的にスタート。
さらに2回のオイルショックの影響もあって、パワーを犠牲にせずに排気ガス対策するのが難しく燃費も悪い、空冷2ストエンジンを搭載したスポーツバイクは急速に人気を失って...
ライター
「YAMAHA RZ250」最後になるはずだった2ストロークの未来を切り開いた1台(4L3)【心に残る日本のバイク遺産】-1980年-2サイクル250cc史 編
レーサーレプリカを生み出すきっかけの1台
1970年代、オイルショックと米国の「マスキー法」による環境規制から2ストロークの存亡が脅かされていた。2ストローク技術を創業時から一貫して育んできたヤマハは、「最後の2ストローク」になるという想いと覚悟を胸に集大成モデルの開発を始める。
79年、東京モーターショーで「究極のロードスポーツ」と称しRZ250が発表されると、そのセンセーショナルなモデルはライダー達の心を掴んだ。圧倒的な市販化を支持する声に応えるべく、翌年8月、市販化をスタートさせた。
当時はレーサーレプリカという言葉は使われてなかったが、RZは市販レーサーTZ250の公道バージョン...
ライター
「HONDA NSR250R」歴代最強の『ハチハチ』世界初のコンピュータ制御を搭載した2スト250【心に残る日本のバイク遺産】(1988年)2サイクル250cc史 編
いまだに語り継がれるレーサーレプリカの雄
「まるで、レーシングマシンに保安部品を付けたかのよう」という例えは、レーサーレプリカではよく使われる文言だが、その言葉は歴代NSRで最強と呼び声高い88年式にこそ相応しい。
「もう2度とつくることができない過激さ」とまで言われる所以は、開発目標をプロダクションレースでの世界チャンピオン獲得に定めているところにあって、もはやレプリカなんかじゃない!
絞り込まれたハンドル、スクリーンも小さく低くセットされ、アクセルをワイドオープンしなければ許されないような佇まいとライディングポジションで、実際に走らせると「45馬力どころじゃないでしょ!!」という驚異...
ライター
YAMAHA「TZR250」<1KT> TZRシリーズ Part.1「初代にして高い完成度を誇った真のレーサーレプリカ」 -1986年〜-【心に残る日本のバイク遺産】2サイクル250cc史 編
レーサーレプリカの流行を加速させオートバイブームを牽引したヤマハの力作
良好とはいえない燃費や排出ガス浄化の問題などから、衰えていた2サイクルスポーツの人気をRZ250/350で復活させたヤマハが、新たなシリーズとして市場に投入したのがTZR250である。
初期型となる1KTの機種コードNo.を持つモデルは、1985年11月に発売されたが、ヤマハは秋以降に発売される機種を次年度モデルと呼ぶ習慣が1980年代から現在に至るまであるため、今回の巻頭特集もこれに準じて最初期モデルは1986年型とした。
最大の特徴は市販レーサーTZ250と並行して開発したことで、アルミ製デルタボックスフレームに...
ライター
SUZUKI「RG250Γ」<GJ21A> 栄光のガンマ伝説 Part.1「レーサーレプリカブームの真髄」 -1983年〜-【心に残る日本のバイク遺産】2サイクル250cc史 編
250ccクラスに新ジャンルを開拓スズキ2輪の歴史における傑作車の一台
RG250Γ(GJ21A)
全長/幅/高:2050/685/1195mm
シート高:785mm
車軸距離:1385mm
車体重量:131kg(乾)
燃料消費率:45.3km/L ※定地走行テスト値
燃料容量:17.0L
エンジン:空冷2サイクル2気筒
総排気量:247cc
最高出力:45ps/8500rpm
最高トルク:3.8kg-m/8000rpm
変速機:常時噛合式6速リターン
タイヤサイズ:前100/90-16(54S) 後100/90-18(56S)
スプロケ:前14|後37
チェーンサイズ:520|リンク1...