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90年代を駆け抜けた「4スト4気筒400&250スポーツ」CBR・FZR・FZR・ZXR【花の90年代組】
飽くなき「速さ」への憧れは4ストモデルにも込められた
90年代への突入をキッカケにしたように、4スト4気筒のスーパースポーツとも言えるモデルたちが熟成され、それぞれのブランドを誇示するかのように乱立を始める。
その進化は、80年代後半に圧倒的な人気を誇った全日本ロードレースTTーF3クラス(4スト400㏄以下、2スト250㏄以下の公道用市販車をベースにしたバイクで競われるクラス)をターゲットにした内容であったり、あるいはTTーF3からのフィードバックによる進化もあった。
そのスポーツ性能を高めるトレンドは400㏄のみならず。4スト250㏄にも波及した。90年に発売されたCBR400RRは...
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【絶版名車インプレッション】YAMAHA FZR250R(1989年)
ワークスYZFのノウハウで劇的進化
FZ250フェーザーの大ヒットにより、ライバルメーカーの4気筒250ccマシン開発の方向性をも決めてしまったヤマハ。86年12月には、レーサーレプリカブームの盛り上がりに呼応して、よりレーシングライクなフルカウルフォルムを与え、エンジンもデジタル点火の採用などで熟成を進めたFZR250にフルモデルチェンジして、リーディングモデルとしての地位を固めにかかった。
一方、ライバルメーカーも手をこまねいていたわけではなく、ホンダはアルミツインチューブフレームに新開発のカムギアトレーン4気筒エンジンを搭載したCBR250Fourを投入。スズキも、新しい4バルブエ...