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『青春の80’s ヨンヒャク──‘80年代の400cc空冷モデル編』絶賛発売中!
「ヨンヒャク」。この言葉は、日本のライダーにとって特別な響きを持つ。
400ccという上限排気量の中でよりハイパワーを求め、エンジン、足周りとハイメカニズム化。1年毎にモデルチェンジしたりニューモデルが登場するのは当たり前となり、各メーカー間の競争はさらに激しくなっていった。販売台数は増え続け、この「400cc クラスの隆盛」が、1970年代末か1980年代にかけて起きたバイクブームを牽引したと言っても過言ではない。
そんなかつて隆盛を極めた400cc クラスは「遺産のまま」とはならなかった。昨今、再び1970~1980年代の中型車に乗るライダーが増えているのだ。正に青春と呼べる、最も欲...
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Suzuki GT380(1972年)<ヨンヒャク今昔物語>-Be Reborn-
愛称は「サンパチ」。ライバルとは一線を画すおおらかなキャラ
初のナナハンであるGT750を旗艦モデルに、スズキは1970年代に2ストローク3気筒のGTシリーズのフルラインアップ化を企画。水冷のGT750に1年遅れて、1972年に空冷のGT550とともにリリースされたのが、3気筒モデルの最小排気量であるGT380だ。
ラインアップの展開としては、当時カワサキのSS(H)シリーズというライバルが存在したが、スズキのGT3気筒シリーズはスポーツバイクを基本にしつつもいたずらに限界性能を追求することなく、ツーリングにも適している穏やかなキャラクターが与えられているのが特徴だった。GT550ととも...
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<バイク界の逸話>3気筒なのに4本だしマフラー、異色のモデル「サンパチ」!
ラムエアヘッドを載せた空冷2スト3気筒!
コントロールと効き味に優れたフロントのドラムブレーキを握り込み、角ばったボリューム感たっぷりのタンクにヒザを合わせて寝かし込む。GT380は素直にリーンを始め、路面に接地したセンタースタンドをチャチャッと鳴らしながら、コーナーのクリッピングポイントに車首を向けた。ここからセンタースタンドは擦りっぱなしなのだが、ラインを乱されることもなく、シュ〜ンッ! という、いかにも精密機械が回っているというサウンドを響かせ、とてもシャープに立ち上がって行く。気持ちいい!
72年にリリースされたGT380は、その前年にシリーズの1号車として登場したGT750に次...