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カワサキ旗艦シリーズのベースの良さを生かしながら経年という事実を理解して整備・対策し機能向上する|K-2プロジェクト【Heritage&Legends】
ZZR1100/ZX-11やZX-10、後継のZZR1200にZZR1400/ZX-14/14Rといったカワサキ旗艦シリーズの多くのオーナーが頼りにするK-2プロジェクト。代表の北村さんは自身もZZRオーナーであることや、長距離を高速で走ってきた車両を多く見てきた経験から、整備や対策、カスタムのノウハウを築いてきた。今回はZZR1100/ZX-11を例に、今効く手法を教えてもらった。※本企画はHeritage&Legends 2024年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
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K-2プロジェクト ZZR1100(カワサキ ZZR1100)良質カスタム車を元に経時対策しフィッティングを強化【Heritage&Legends】
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定期的に手を入れたいメニューもきちんとこなされる
現役時代には堂々としたたたずまいや凄みを全面に湛えつつ、乗れば軽快という点も高く評価されていたZZR1100/ZX-11。前期C型(1990~1992年)からはもう30年超、後期D型(1993~2001年)でも20~30年が経過している。でも、この’01年型D9にはそんな経年の感じはあまりない。手がけたのはK-2プロジェクト。歴代カワサキ旗艦のオーナーが多く訪れるショップで、同店・北村さんもZZR1100に長く乗ってきて、多くの手法も試してき...
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K-2プロジェクト ZZR1100(カワサキ ZZR1100)軽くトルクフルで長く乗れるという作り込みを施す旗艦【Heritage&Legends】
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ヘリテイジ&レジェンズは、ライダーがバイクライフをマニアックな趣味として楽しむために、カスタムとメンテナンスの 話題を広範に網羅! '80年代名車から最新車両まで、最新情報を美しいビジュアルとともにお届けします。
ノーマルの特性を巧みに伸ばしていくノウハウ
フラッグシップという位置づけで高速性能や長距離走行性能を高める一方で、鈍重さのないスポーティなハンドリングを持った、ZZR1100(C/D)。’90〜’01年の展開時点で、バイクのひとつの完成形を作っていた印象がある。
この車両はそんなZZR1100の後期型、Dタイプをベース...
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K-2プロジェクト ZZR1100(カワサキ ZZR1100)往年の最速車の本領そのままに現代的にアップデート【Heritage&Legends】
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独特で柔軟な個性をさらに楽しめるようにする
’84年のGPZ900R、初代Ninjaをルーツとする水冷カワサキ旗艦の歴史。’86年のGPZ1000RXでは排気量拡大やダブルクレードルフレーム化等を行い、’88年のZX-10では1バルブ1ロッカー化やダウンドラフト吸気化、アルミツインスパーフレームになるなどのアップデートを受ける。’90年のZZR1100(C型、排気量拡大やラムエアダクト新設)で完成型となったかに見えたが、さらに’93年、ZZR1100には細部をより詰めたD型が現れる。GPZ9...
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始まりは1984年のGPZ900R。以来2016年のDAEGファイナルまでの系列エンジン変遷
水冷エンジンがビッグバイクに適用され始めた1980年代前半に、ストレート吸気やハイパフォーマンスに、コンパクトなサイズを成立させるべく作られたGPZ900Rの直4エンジン。当初から見込まれた発展性を、排気量や内部パーツ変更だけでなく、ベースへの上位互換性さえを持たせて、何と30年以上も進化してきた。独特の外観さえもアイデンティティとし、多くのユーザーとファンを生んできたこの左サイドカムチェーンエンジンの系譜をあらためて振り返ろう。※本企画はHeritage&Legends 2021年4月号に掲載されたものです。
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【ハヤブサvsスーパーブラックバードvsZZR1100】最強・最速の称号を手に入れるためしのぎを削った3モデル達【花の90年代組】
かつてない速度領域を求めて生み出されたメガスポーツ
80年代は各メーカーがレーサーレプリカを市場に投入する一方で逆輸入車の普及も進み、次々とニューモデルが投入されていった。リッタークラスにおいても高性能化、ハイパワー化の波が訪れるのである。
カワサキは86年にGPZ900Rを発展させる形でGPZ1000RXを、88年にはアルミフレームを採用したZX-10を投入。そして、90年にメガスポーツブームのきっかけとなるZZR1100をデビューさせた。
それまで市販車では不可能とされていた最高速度300㎞/hを目標に開発されたが、市街地やタイトなワインディングでも苦にならない常用域のフレキシビリテ...